研究課題/領域番号 |
23253001
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応募区分 | 海外学術 |
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
蒲生 俊敬 東京大学, 大気海洋研究所, 教授 (70143550)
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研究分担者 |
小畑 元 東京大学, 大気海洋研究所, 准教授 (90334309)
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研究期間 (年度) |
2011-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 海洋科学 / 生物地球化学 / 微量元素・同位体計測 / 環境分析 / 国際GEOTRACES計画 |
研究概要 |
GEOTRACES計画に関わる下記の3航海に参加し,クリーン試料採取と微量元素・同位体分析の一部を実施した。白鳳丸による外航2航海:KH-13-4次航海レグ3,4(平成25年7月21日~8月14日,東南アジア~インド洋アンダマン海,小畑と院生2名乗船)およびKH-13-7次航海レグ2(平成26年1月1~21日,南太平洋,小畑と院生2名乗船)を計画通り実施し,さらに新造船「新青丸」の習熟航海KS-13-T3航海レグ2(平成25年10月30日~11月5日,日本海溝及び相模湾,蒲生・小畑と院生1名乗船)においても同様の観測研究を成功裡に実施した。 GEOTRACES計画に関わる成果発表(国際会議)および研究集会開催をほぼ計画通り実施し,GEOTRACES研究の順調な進捗状況を国内外に示した。国際会議としては,Asia Oceania Geosciences Society (AOGS)年会(平成25年6月24~28日,ブリスベーン(豪),蒲生と院生1名発表),Goldschmidt会議(平成25年8月25~30日,フローレンス(伊),小畑と院生1名発表),GEOTRACES標準・相互検定委員会(平成25年5月1~3日,ストックホルム(スウェーデン),平成25年9月30日~10月1日,ブレームファーベン(独),小畑出席),SCOR執行理事会(平成25年11月25~27日,ウェリントン(ニュージーランド),蒲生と研究協力者1名出席),Ocean Sciences Meeting(平成26年2月23~28日,ホノルル(米),小畑と院生2名発表)の5件,また研究集会として,東京大学大気海洋研究所共同利用研究集会「海洋の微量元素・同位体に関する観測研究の進捗と新たな展開」(平成26年3月13、14日,柏)を主催し,GEOTRACES研究報告18件とそれらに関わる討論を実施した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
国際GEOTRACES計画の厳格な実施マニュアルを国内で唯一クリアできる学術研究船白鳳丸を引き続き活用し,研究実施計画に沿って観測研究(海外で2航海)をほぼ予定通り実施した。また,新たに建造された研究船「新青丸」の習熟テスト航海に参加し,新青丸も今後GEOTRACES研究に活用できることを確認した。 得られた研究成果を,できるだけ迅速に国内外の学会等で公表するように努め,論文への取りまとめ作業を鋭意実施している。 東京大学大気海洋研究所共同利用研究集会「海洋の微量元素・同位体に関する観測研究の進捗と新たな展開」(平成26年3月13、14日,柏)を主催し,2日間合わせて79名の出席者による活発な質疑応答がなされた。
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今後の研究の推進方策 |
平成23、24,25年度の順調な進捗状況を今後も継続し,太平洋におけるGEOTRACES観測の充実を図るとともに,微量元素・同位体データの迅速な実施と結果の公表を進める。 平成26年度に予定されている太平洋における今研究最大規模のGEOTRACES航海(KH-14-6次航海,平成26年12月2日~平成27年2月26日,西太平洋及び南極海)を成功裡に実施すべく航海準備を実施する。また,すでに終了したKH-11-7, KH-11-10, KH-12-3, KH-12-4, KH-13-4, KH-13-7航海等で採取済のGEOTRACES試料の化学分析を急ぎ,平成27年度(最終年度)での取りまとめと公表に向けデータベースの内容充実を図る。
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