研究課題
本研究は、2008年Mw7.9四川大地震や2010年Mw6.9青海省玉樹地震を含む多くの歴史地震が発生したチベット高原中東縁部周辺域の長大活断層をターゲットに内陸長大活断層のセグメンテーション・断層相互作用・地震断層破壊メカニズムとの関連性を解明する目的で行われてきた。本研究は、当初の計画通りに順調に進んできており,研究成果として計28編の論文を国際学術雑誌に公表してきた。本研究により、1)四川大地震の震源断層である龍門山断層帯は北東セグメント、中部セグメント、南部セグメントに分けることができること;それぞれのセグメントにおいて、断層活動と断層運動センスなどが異なっている;2)龍門山断層と斜交する鮮水河断層(甘牧―玉樹断層帯)の系統的な水系の左横ずれ変位が最大で60kmであること;3)四川大地震の地震断層の南西部セグメンントで2013Mw6.6雅安(Lushan)地震引き起こしてきたこと;4) 鮮水河断層のセグメント間の断層間相互作用が解明されたことなどが,明らかにされた。また,本研究と関連して,中国北東部に分布する長大活断層―Tan-Lu断層およびオルドス台地周辺域の活断層と古地震との関係を明らかにしたことと、プレート境界としての富士川河口断層帯の最近の活動性と分布特徴や有馬―高槻構造線、糸魚川―高槻構造線活断層系の地震断層岩、活断層破砕帯構造と活断層の古地震活動や地震断層破壊メカニズムなどが明らかにされた。
26年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2015 2014
すべて 雑誌論文 (9件) (うち査読あり 9件、 謝辞記載あり 9件) 学会発表 (13件)
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