研究課題
本研究は、人口密度、下水道の状況、医薬品等の生理活性物質の使用状況が異なる英国、韓国、中国の都市化が進展している流域で、河川水質モデルを構築し、下水に起因するホルモンやホルモン様物質による水環境汚染の著しいホットスポットを推定する。同時に現地採水し、ホルモンおよびホルモン様物質を機器分析するとともに、ホルモン様作用を多様な水生生物のホルモンリセプターを組み込んだレポータージーンアッセイで総括的に評価し、日本との汚染の相違の比較と今後の対策の検討を行う。平成25年度は流域モデルなどから推定されたホットスポットでの汚染状況のデータを収集するため、中国シンセン市シンセン川流域の支流、韓国漢河流域のソウル市およびその上流支流、英国テムズ河流域オックスフォード市およびその周辺支流での現地調査を継続した。これまで得られた魚類間のエストロゲン感受性の相違を踏まえ、下水、下水処理水、環境水を対象に、メダカとヒトのエストロゲン受容体に焦点をあて、確立した環境水への試験方法でレポータージーンアッセイを用いてエストロゲン活性を評価した。また、採取した試料をホルモンやホルモン様物質、医薬品類を化学分析した。また、日本、英国、韓国、中国で現状の下水道整備レベル、下水処理方法などを踏まえて、将来変化を考え、環境影響の軽減方法を検討した。また韓国、英国では河川でのエストロゲンや医薬品類の動態を検討した。
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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