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2014 年度 実績報告書

南半球における托卵性鳥類と宿主の軍拡競争の新展開:温帯ドグマからの脱却

研究課題

研究課題/領域番号 23255004
研究機関立教大学

研究代表者

上田 恵介  立教大学, 理学部, 教授 (00213348)

研究期間 (年度) 2011-04-01 – 2015-03-31
キーワード托卵 / 進化 / 行動 / 生態 / カッコウ / 宿主
研究実績の概要

今年度は調査地を広げ,地元住民の理解も得て,多くの地域での比較調査を行うことができた。調査対象種のニューカレドニアセンニョムシクイは、60羽を捕獲し(うち成鳥8羽,雛52羽),足輪を装着し、血液を採取した.捕獲した個体は計測後に放鳥した。これにより、個体識別のもとでの行動観察が飛躍的に進んだ。今年の成果は、宿主であるニューカレドニアセンニョムシクイが、島内の異なる地域で,異なる形質を進化させている可能性があることがわかった点である。また今年はカッコウの個体数が非常に少ない年であることがわかった。これは留鳥個体群でありながら、宿主の密度や宿主の対托卵適応に反応して、カッコウが托卵戦略を変化させていることを示唆している。現在、下記の成果物が電子版で公表されている。Mikami, O., Sato, N. J., Ueda, K. & Tanaka, D. K. Egg removal by cuckoos forces hosts to accept parasite eggs. Journal of Avian Biology online first.また日本鳥学会、国際鳥類学会議にて、口頭、ポスター発表をおこなったほか、横浜市動物園(ズーラシア)と協力して、ニューカレドニア固有の鳥カグーのシンポジウムを開催し,多くの市民の参加を得ることができた。またこのときのシンポジウム内容をもとに誠文堂新光社より,『飛べない鳥』の出版をおこなった。

現在までの達成度 (段落)

26年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

26年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2015 2014

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Egg removal by cuckoos forces hosts to accept parasite eggs.2015

    • 著者名/発表者名
      Mikami, O., Sato, N. J., Ueda, K. & Tanaka, D. K.
    • 雑誌名

      Journal of Avian Biology online first.

      巻: 46 ページ: online first

    • DOI

      DOI: 10.1111/jav.00410

    • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
  • [学会発表] 画像解析による鳥類巣の隠蔽度の定量化―カレドニアセンニョムシクイを例に―.,東京都2014

    • 著者名/発表者名
      中原亨・北村亘・岡久雄二・佐藤望・上田恵介
    • 学会等名
      日本鳥学会2014年度大会
    • 発表場所
      東京都豊島区
    • 年月日
      2014-08-21 – 2014-08-24
  • [学会発表] Evolution of bronze-cuckoo nestling ejection in Gerygone hosts: driven by the egg dilution effect?2014

    • 著者名/発表者名
      Sato, N. J., Okahisa, Y., Kamioki, M., Nakahara, T., K., Tanaka, K. D., Theuerkauf, J. & Ueda K
    • 学会等名
      26th International Ornithological Congress
    • 発表場所
      東京都豊島区
    • 年月日
      2014-08-16 – 2014-08-22

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公開日: 2016-06-01  

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