研究課題/領域番号 |
23300009
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研究機関 | 奈良先端科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
松本 健一 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 教授 (70219492)
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研究分担者 |
中村 匡秀 神戸大学, システム情報学研究科, 准教授 (30324859)
水野 修 京都工芸繊維大学, 工芸科学研究科, 准教授 (60314407)
森崎 修司 静岡大学, 情報学部, 講師 (50423249)
大平 雅雄 和歌山大学, システム工学部, 講師 (70379600)
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研究期間 (年度) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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キーワード | ソフトウェア開発効率化・安定化 / ソフトコンピューティング / 情報システム / 可視化 / 言語グリッド / オフショア開発 |
研究概要 |
A-1-1「言語グリッド」Webサービスを活用した多言語開発におけるコミュニケーション支援技術:多言語開発におけるソフトウェア文書理解に焦点をしぼり,言語知識の不足によるコミュニケーション問題,および,フィードバックに基づく定量的な理解度把握を支援するシステムを構築した.また,日本と中国の間での模擬的な開発実験を行い,システムの有効性を評価した. A-1-2 OSLC技術による成果物共有支援技術:多数の独立した開発者が単一のシステム開発を分担する場合に効果的なシステム分割を検討し,オンラインショッピングサイトを題材に分割した.また,オンラインショッピングサイト運営企業の熟練者に分割方法に関して意見聴取した. A-1-3 ソーシャルネットワーク分析によるクラスタ形成・知識共有支援技術:23年度に構築した「開発履歴DB」をモデルとし,必要かつ有効な知識クラスタに関する調査に基づいて,不具合修正プロセスにおける開発者間の社会的関係「不具合割当パターン」に着目した支援手法をシステム化した. A-2-1 レビュープライオリティ手法によるソフトウェア仕様明確化支援技術:23年度に作成した「仕様明確化に寄与するレビューガイドライン」を,実証実験に向けドキュメント化した.有識者からのフィードバックや不具合管理システムの蓄積データを分析し,プライオリティ手法を洗練した. A-2-2 ソフトウェア開発を対象としたライトウェイトなマッシブデータ収集・分析支援技術:23年度に構築したプロトタイプシステムの実証評価を通じて,企業との連携の下,分散開発にも適用可能な,ライトウェイトな開発データ収集・分析システムを構築した. A-2-3 リポジトリマイニングに基づく品質保証支援技術:ソースコード中に存在する語彙の情報を通じて,モジュールに不具合が存在する確率を計算するWebベースのシステムを開発・実装した.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
計画していたシステムが実装できて評価実験も行えた.さらにメトリクス可視化システムのプロトタイピングも行えたため. また,当初計画段階において本年度に予定していた学会発表を予定通り執り行うことができたため.
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今後の研究の推進方策 |
24年度に開発した構築したシステムを用いて,技術基盤の妥当性,有用性を評価すると共に産業界向けベストプラクティスとしてまとめる.また,自然言語文書の理解に加えて,プロジェクト進捗やプロダクトメトリクス等をオフショア開発でうまく共有できるシステムへと拡張していきたい.
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