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2011 年度 実績報告書

プログラマビリティと最大性能を両立するデータ並列プロセッサの開発

研究課題

研究課題/領域番号 23300013
研究種目

基盤研究(B)

研究機関東京大学

研究代表者

五島 正裕  東京大学, 大学院・情報理工学系研究科, 准教授 (90283639)

研究分担者 坂井 修一  東京大学, 大学院・情報理工学系研究科, 教授 (50291290)
塩谷 亮太  名古屋大学, 工学研究科, 助教 (10619191)
キーワード計算機アーキテクチャ
研究概要

現在,データ並列処理を指向するプロセッサにおいては,高い最大性能を達成するためにSIMD(Single-Instruction/Multiple-Data stream)が重要な役割を果たしている.しかしSIMDは,プログラマビリティの点で問題があり,ますます複雑化するアプリケーションの要求には早晩応えられなくなると考えられる.
そこで本研究では,SIMDプロセッサに匹敵する最大性能と,汎用(スーパスカラ)プロセッサに匹敵するプログラマビリティを両立するデータ並列プロセッサの開発を目指す.
本応募研究課題は,「プログラマビリティと最大性能を両立するベクトル・アーキテクチャの研究」(基盤研究(B),平成20~22年度)の成果を受けて,継続・発展させるものである.先行課題では,主にシミュレーションによる提案技術の性能評価とレイアウト設計による回路面積の評価を行った.本応募研究課題では以下を行う:
1.先行研究で行ったレイアウト設計による回路評価を継続して行う.
2.System Verilogを用いて,提案技術をすべて組み込んだプロセッサを設計する.
3.得られた設計をFPGAに実装する.
4.LSI試作により有効性を検証する.
本年度は,1と2を,並行して遂行した.
1に関して,非レイテンシ指向レジスタ・キャッシュ・システムをの回路設計~レイアウト設計を行い,回路面積の大幅な削減が達成されることを実証した.
2に関しては,フレームワークに相当する部分の設計を完了した.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初計画どおり,上記1と2を並行して遂行した.1に関して,非レイテンシ指向レジスタ・キャッシュ・システムをの回路設計~レイアウト設計を行い,回路面積の大幅な削減が達成されることを実証した.2に関しては,フレームワークに相当する部分の設計を完了した.

今後の研究の推進方策

来年度は,上記1~3を並行して遂行する.

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2012 2011 その他

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件) 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Switch-on-Future-Eventマルチスレッディングの改良と評価2011

    • 著者名/発表者名
      倉田成己, 塩谷亮太, 五島正裕, 坂井修一
    • 雑誌名

      Proc.SACSIS 2011

      巻: 2011 ページ: 82-91

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 固定長インターバルを用いないフェーズ検出手法2011

    • 著者名/発表者名
      赤松雄一, 五島正裕, 坂井修一
    • 雑誌名

      Proc.SACSIS 2011

      巻: 2011 ページ: 271-278

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 最適なロールバック・ポイントを選択するトランザクショナル・メモリ2011

    • 著者名/発表者名
      伊藤悠二, 塩谷亮太, 五島正裕, 坂井修一
    • 雑誌名

      Proc.SACSIS 2011

      巻: 2011 ページ: 324-331

    • 査読あり
  • [雑誌論文] ロード/ストアの命令アドレスによる選択的キャッシュ・ライン・アロケーション2011

    • 著者名/発表者名
      堀部悠平, 三輪忍, 塩谷亮太, 五島正裕, 中條拓伯
    • 雑誌名

      Proc.SACSIS 2011

      巻: 2011 ページ: 316-323

    • 査読あり
  • [学会発表] キャッシュの利用効率の向上に関する研究2012

    • 著者名/発表者名
      浅見公輔, 倉田成己, 塩谷亮太, 三輪忍, 五鳥正裕, 坂井修一
    • 学会等名
      情報処理学会第74回全国大会
    • 発表場所
      名工大
    • 年月日
      20120306-20120308
  • [学会発表] レジスタ・リネーミングとディスパッチ・ネットワークを不要とするトレース・キャッシュ・アーキテクチャ2011

    • 著者名/発表者名
      伊達三雄, 倉田成己, 塩谷亮太, 五鳥正裕, 坂井修一
    • 学会等名
      情報処理学会研究報告2011-ARC-196(SWoPP 2011)
    • 発表場所
      かごしま県民交流センター
    • 年月日
      20110727-20110729
  • [備考]

    • URL

      http://www.mtl.t.u-tokyo.ac.jp/

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公開日: 2013-06-26  

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