研究課題
ディペンダビリティを備えた高性能FPGAアーキテクチャに関する研究に関し,本年度における成果についてまとめる.本年度は,昨年度までに基礎検討を行った故障耐性をもつプログラマブルロジックの試作・評価を行った.また,論理セルCOGREよりもより汎用性を備えた少構成メモリ論理セルSLMアーキテクチャに関する研究を行った.1.ハードエラー/ソフトエラー耐性をもつFPGA TEGの試作および評価本年度は故障耐性をもつFPGA-IPコアTEGチップ試作および評価を行った.本TEGでは以下の2種類の回路を搭載している:(1)ソフトエラー耐性評価用EDAC(Error Detection And Correction)回路,(2)ハードエラー耐性評価用FPGA(アレイサイズ20x20).これらはCMOS 65nmプロセスを用いて3.4mm□チップ,QFP208ピンパッケージにて設計を行った.12月にテープアウトを行い,完成した試作チップは評価ボードにて仕様通り動作することを確認した.2.小構成メモリ論理セルSLMの研究現在,FPGA(Field Programmable Gate Array)の論理セルとしてLUT(Look-Up Table)が広く用いられている.LUT は入力数に応じて任意の論理を実装することが可能であるが,その反面多くの回路資源が必要であり面積が大きい.本研究では,出現頻度の高い論理に対し,シャノン展開を行った際の部分関数間の特徴を利用したSLM(Scalablity Logic Module)アーキテクチャを提案し,既存のLUT との比較を行った.
25年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2013
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信学論D
巻: Vol.J96-D,No.12 ページ: pp.3019-3029
IEICE Transactions on Information and Systems
巻: Vol.E96-D, No.8 ページ: pp.1602-1612