本研究の目的はCT、PET、MRI等の医療画像機器が作成する3次元画像を用いた医師の画像診断を支援するシステムを構築し、特にその操作系を確立することである。その際PETとCT等複数種類の画像間で重畳や差分、あるいは時間変化など、医師の直感と同様に自由に組み合わせてられるようにし、さらにがん診断特有の画像関数(臓器の輪郭抽出、陽性判定など)によりがん診断の全過程を実現した。本研究では自動診断アルゴリズムを記述する操作言語MDPLを開発し、実際の症例による診断をデータベース化した。その結果ほぼ全身からがんを疑う異常領域を抽出でき、有効性を検証出来た。今後がん診断支援システムを実用化してゆきたい。
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