研究課題
大規模放送映像アーカイブ、Web 上の画像・映像データ等の大量のマルチメディアアーカイブ中に頻出する、物体等に相当する部分画像を検出・同定する手法の実現を目指す。また、こうして得られる、同定された部分画像間の関連を潜在的リンクとみなし、アーカイブから得られる潜在的リンクにより構成されるグラフ構造に対するマイニング技術について検討を行う。本成果により、マルチメディアアーカイブ中の特定の物体の出現の列挙ならびにそれに基づく統計解析、アノテーション等の他のメタデータとの共起解析等による物体自動名前付け、物体認識システムの完全自動生成等が可能となる。最も重要な要素技術である部分画像検出・同定は、実現済みの映像・画像コピー検出・マイニング技術を、部分領域対応に拡張することで実現する。平成23年度は、主として高精度の部分領域検索システムの構築に注力した。この成果は、正解ラベルつき画像群から注目物体の部分領域を推定しながら画像識別を行う手法に応用し、成果を上げている。また、画像同定に基づく映像マイニング技術についての検討も行い、CM映像マイニング技術の巨大映像アーカイブ(数年分)への拡張を行っている。平成24年度は、部分領域マイニング技術の実現を目指した。部分領域マイニング技術としては、二種類のデータベース(より具体的には放送映像アーカイブとWeb上の画像データ)との間の部分領域照合に基づくjoin処理を実現した。平成25年度は、すべての結果を取りまとめ、CM検索とCM放送分布の解析による放送戦略解析システム、放送映像とWeb情報との融合による影響解析結果の可視化システム等への応用を行った。
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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