研究課題
環境カメラの時空間解析と可視化をするにあたって、具体的なミッションとコンテンツを定義して、本研究計画の評価実験フェーズに臨むことを本年度は予定していた。(H26-1) アクセス可能スペースを対象とするMR方式可視化:これまでの映像解析の技術成果を利用して、現在の状況と、過去に蓄積した動的要素とを統合的に複合現実感(MR)的技術基盤の上で可視化する手法を新たに提案し、完成させた。これにより、アクセス可能スペースに対して、可視化したい者は自由にカメラを構えてそのスペースを見つつ、その映像中に過去の動的要素を正確な位置合わせを伴って見出すことができる。また、可視化を行う上では、UIも重要な要素である。本研究計画ではタブレットデバイスを想定し、現実空間内に仮想的にデータが埋め込まれた状態で、空間的認知がいかにすれば効率的に実現できるかを研究し、成果を挙げた。これら2研究テーマについては、両方とも現在論文投稿中である。(H26-2) 研究評価プラットフォーム:これまでの成果を、外部の研究者が追試験できるようにするためのプラットフォーム構築の研究も進めた。これについては、従来から本研究の一部として取り組んでいるLinux Casper Cartridge上で、現在の研究テーマの実装を行ってきた。複合現実感技術に関連するシステムは様々なデバイス・ライブラリ・プログラミングプラットフォームが組み合わさってできているので、通常、追試験は容易な作業ではない。そこで、OSやライブラリまで全て含む状態でパッケージ化できるよう、研究を進めた。なお、上記以外にも、映像処理における物体追跡やUIの分野で本研究課題の成果の応用事例があったため、それらについても学会発表を行った。
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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