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2014 年度 実績報告書

社会性モデルの獲得を通じた不完全な実世界観測情報からのインタラクション状況認識

研究課題

研究課題/領域番号 23300073
研究機関関西学院大学

研究代表者

角所 考  関西学院大学, 理工学部, 教授 (50263322)

研究分担者 北村 泰彦  関西学院大学, 理工学部, 教授 (00204917)
岡留 剛  関西学院大学, 理工学部, 教授 (20396120)
研究期間 (年度) 2011-04-01 – 2015-03-31
キーワード人物行動認識 / インタラクション / 社会性モデル
研究実績の概要

本年度は本研究課題の実施最終年度にあたるため,過去の研究成果を対外発表に結び付けた.学術論文誌や国際会議での発表に至った主な成果の概要は以下の通りである.
1、複合現実環境での人と物体とのインタラクションとして,ユーザ自身の手による仮想物体の直接操作を取り上げた.このとき,手の位置・姿勢の計測誤差や,ユーザ自身による操作上の誤差により,手と仮想物体間には位置ずれが生じる.そこで,ビデオシースルー型の拡張現実環境において,現実空間映像中の手首から先を仮想手に置き換え,その姿勢を物体操作に合わせて修正することで,位置ずれのない仮想物体操作を実現可能とするアプローチを提案した.
2、屋内大規模空間中の多人数インタラクションとして一斉授業を取り上げ,クラス全体の授業雰囲気を,授業映像を基に認識する処理の実現可能性を明らかにした.多様な授業雰囲気を特徴付ける基本特性として,感情分類のために提案されたRussellの円環モデルの二軸を導入すると共に,この特性に関する授業雰囲気の程度を推定するための観測特徴量として,受講者の前向き比率とフレーム間差分を利用することにより,授業映像を基に授業雰囲気の程度を推定できる可能性を明らかにした.
3、室内空間での複数人物間の対面インタラクションにおいて,一部の人物の顔が観測できない場合でも,観測可能な他の人物の顔情報に社会性モデルを援用することで,これを補完するための方法について提案した.対面インタラクションの参与者間には,“F陣形”と呼ばれる円形状の配置をはじめ,特徴的な身体配置が見られるため,これがインタラクション認識のための有用な手掛かりとなる半面,身体間に隠れが生じ易い.そこで,参与者が円形状の配置をしていることを利用することで,隠れた人物の位置・向きを推定しつつ,参与者グループを認識可能とするアプローチを提案した.

現在までの達成度 (段落)

26年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

26年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2015 2014

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 謝辞記載あり 2件) 学会発表 (5件)

  • [雑誌論文] 拡張現実環境における手の仮想手への置換に基づく仮想物体操作の位 置ずれ補正2015

    • 著者名/発表者名
      小野晃弘,角所 考,舩冨卓哉,飯山将晃,岡留 剛
    • 雑誌名

      画像電子学会誌

      巻: 44 ページ: 106-112

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] 授業映像に基づく雰囲気認識のための基本特性と観測特徴量2015

    • 著者名/発表者名
      村井文哉, 角所 考, 小島 隆次, 村上 正行
    • 雑誌名

      教育システム情報学会誌

      巻: 32 ページ: 48-58

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [学会発表] 集団コミュニケーション支援のための挙手動作の解析2015

    • 著者名/発表者名
      河辺隆司、山本倫也、青柳西蔵
    • 学会等名
      情報処理学会
    • 発表場所
      京都大学(京都府京都市)
    • 年月日
      2015-03-19
  • [学会発表] カメラ画像に基づく講義室内の受講者位置推定2015

    • 著者名/発表者名
      西川純貴, 角所 考, 飯山将晃, 西口敏司, 村上正行
    • 学会等名
      電子情報通信学会総合大会
    • 発表場所
      立命館大学(滋賀県草津市)
    • 年月日
      2015-03-12
  • [学会発表] ユーザの顔画像に基づくモバイルディスプレイの配置推定2015

    • 著者名/発表者名
      菊谷沙織, 角所 考, 飯山将晃, 西口敏司
    • 学会等名
      電子情報通信学会総合大会
    • 発表場所
      立命館大学(滋賀県草津市)
    • 年月日
      2015-03-11
  • [学会発表] Recognizing Conversation Groups in an Open Space by Estimating Placement of Lower Bodies2014

    • 著者名/発表者名
      N.Yasuda, K.Kakusho, T.Okadome, T.Funatomi, M.Iiyama
    • 学会等名
      014 IEEE International Conference on Systems, Man, and Cybernetics (IEEE SMC 2014)
    • 発表場所
      San Diego, USA
    • 年月日
      2014-10-05 – 2014-10-08
  • [学会発表] 対面コミュニケーションにおける身体配置の円形性を利用した未観測の人物位置・方向推定2014

    • 著者名/発表者名
      安田修幸,角所考,舩冨卓哉,飯山将晃
    • 学会等名
      システム制御情報学会
    • 発表場所
      京都テルサ(京都府京都市)
    • 年月日
      2014-05-23

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公開日: 2016-06-01  

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