研究課題
実験データを,理論に基づいて解釈したり,説明したりすることを,「理論ベース思考」と呼ぶ。モデルを構築したり,シミュレーションを観察したりすることには,理論とデータの因果関係の深い理解を導き,より精緻な説明活動に従事させ,ひいては理論ベース思考を促進する効果があることを明らかにした。理論をデータに接合させるためには,その理論に基づいたメンタルモデルが構成され,そのメンタルモデルを一定の境界条件において心的に動作させること,いわゆるメンタルシミュレーションができるようになることが必要である。そこで,授業実践を通して,認知モデルは,メンタルモデルの外在化であり,メンタルシミュレーションを計算機上で実行する装置として機能することを確認した。メンタルモデルの精緻化は,外化された認知モデルが,学習者の心に内化されることを意味する。モデルを構成することによって,このような内化が起こり,より精密なメンタルシミュレーションが可能になることを検証した。
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Journal of Japanese Society for Artificial Intelligence.
巻: 29 ページ: 148-156
10.1527/tjsai.29.148