研究課題
本研究の目的は蛋白構造解析に基づいて、TDP-43分子のALS発症に関わる構造変化を捕らえ、ALS病態の解明と逸脱構造を標的とした抗体医療への応用を目指すものである。平成25年度の進捗は以下のとおりである。1)TDP-43のRNA結合ドメインであるRRM2の特定の酸性アミノ酸(E246, D247)をエピトープとし、ミスフォールド状態のTDP-43を認識するモノクローナル抗体3B12A(Shodai et al, Plos ONE 2012)の可変領域重鎖、軽鎖のmRNAの配列を同定し、smallchain of Fragment of variance (scFv)コンストラクトの構築を行ったため、培養細胞を用いて細胞内抗体としての機能を解析中である。2)高圧力NMR解析によって同定に成功した病原構造関連配列(Shodai et al, JBC 2013)に対して作成したウサギポリクローナル抗体を用いて、当該部位結合低分子同定のための新規サンドイッチELISAの系を確立した。市販の低分子ライブラリーを用いて数種類の候補分子がRRM1に結合すると予備データを得た。。3)市販の変異TDP-43トランスジェニックマウスがALSのモデルマウスとして不適切であることが判明したため、マウス胎仔脳に子宮内エレクトロポレーション法を用いることによって、胎児脳にTDP-43の凝集体を発現する新たなin vivoモデルの構築に成功した。
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Exp Biol Med
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遺伝子医学MOOK別冊
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