研究課題/領域番号 |
23300157
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
塩見 雅志 神戸大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (50226106)
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研究分担者 |
石田 達郎 神戸大学, 医学部附属病院, 准教授 (00379413)
小池 智也 神戸大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (40432158)
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研究期間 (年度) |
2011-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 疾患モデル / 心筋梗塞 / バイオマーカー / 動脈硬化 |
研究概要 |
平成25年度の研究計画に基づき、以下のとおり研究を実施した。 実験は、心筋梗塞を自然発症するWHHLMIウサギを4つのグループに分け(各群5匹、合計20匹)、平成23年度からA群およびB群の加齢による各種パラメータ(心電図、心エコー、血清脂質)の変化を観察し、さらにメタボローム解析、リピドローム解析、その他関連パラメータの血中濃度のELISA法による測定を実施するための血清を凍結保存してきた。 1. 平成23年度から、4ヶ月ごとに採血/血清凍結保存、心電図計測、心エコーモニターを行ってきたウサギ(実験群AとB)について、平成25年度に20月齢で安楽死して心臓を採取し、冠動脈病変と心筋病変を病理組織学的に解析するとともに、保存血清を用いてリピドローム解析、メタボローム解析を実施し、ELISA法にて酸化LDL、SOD, NOx, CRP, インスリン、H-FABP, cTroponin-I, Myoglobinを測定した。 2. 冠動脈病変/心筋病変の重症度とリピドローム解析およびメタボローム解析の結果との相関解析により、関連すると考えられる複数のマーカー候補を確認した。冠動脈病変/心筋病変の重症度とELISA法で測定したマーカー候補との相関については平成26年度に解析を実施する。 3. マーカー候補についてデータを補強するため、平成25年度から12匹(C群およびD群)を用いて、A群およびB群と同様に心電図、心エコー、血清の凍結保存を実施している。C群およびD群については平成27年度に安楽死して病理組織標本を作製し、マーカー候補物質との相関を解析する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成25年度の実施計画どおり、実験群AとBのウサギについて、心臓の病理組織標本を作製し、冠動脈病変/心筋病変の重症度に関与する可能性がある複数のマーカー候補物質を確認した。
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今後の研究の推進方策 |
平成26年度は、以下のとおり研究を推進する。 1. 平成25年度に引き続いて、実験群AとBのウサギについて病理組織解析の結果とELISAキットによる測定結果との相関を解析する。 2. 実験群CとDのウサギについて、4ヶ月ごとに血清を凍結保存し、心電図および心エコーのデータを蓄積する。 平成27年度(最終年度)には、実験群CとDのウサギについて、安楽死して心臓の病理組織標本を作製し、凍結保存血清を用いて血清マーカー候補物質について解析し、実験群AとBのデータと合わせて冠動脈病変/心筋病変の重症度に関連する血清マーカーを同定する。
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