加齢にともなう支持組織の変性性疾患の増加に対処するために,これら支持組織の再建,特に(1)軟組織と接合する人工歯根,(2)骨表面での骨増生技術,(3)支持組織を栄養する血管の吻合デバイスを研究した.そして以下の結果を得た.(1)人工歯根表面にメッシュ状構造を付与することで治癒に伴って生じるコラーゲン線維が自発的にアンカリングし強固な結合が実現された.(2)骨膜下に増殖のための空間を作りアパタイトコラーゲンを適用する方法による骨の増生促進効果が見出された.(3)1mm程度の細い栄養血管であっても適切な構造のデバイスを適用することで自己治癒的な血管吻合が可能であることが示された.
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