研究概要 |
小児心疾患の治療において、合併症軽減、QOL改善、次なる治療手段構築を可能にする小型遠心式補助人工心臓の研究を行った。ポンプは、6枚羽・直径30mmのインペラを流体軸受で支持し、薄型モータの回転力を径方向磁気カプリングでインペラに伝達し回転させた。モータを含めポンプは外径60mm, 厚み30mm, 全置換体積85ml, 充填量5mlで、性能は後負荷100mmHgに対して、毎分回転数2500でポンプ流量1.0~1.5 L/minを得た。循環補助は、心尖部脱血、下行大動脈送血で、ポンプは体外又は胸腔内植込両方式で行い、幼児、小児並びに胎児心臓循環補助への応用が可能であることが確認された。
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