研究課題
B16メラノーマ細胞を用いて合成し、精製した12-アジドドデシル2→3シアリルラクトシドおよび酵素を用いて合成した12-アジドドデシル2→6シアリルラクトシドを三重結合を導入したテトラフェニルエチレンと反応(クリックケミストリー)させ、インフルエンザウイルスに結合した際に蛍光を発することを確認した。また、抗体を用いてマイクロビーズ上に固定化したインフルエンザウイルスとこれらの化合物を反応させることにより、ヒトおよびトリのインフルエンザウイルスが特異的に識別できることを確認した。一方、各種薬剤の細胞内糖鎖生合成に対する影響(一種の副作用)に関して検出する方法を確立した。細胞による糖鎖合成にも用いられる12-アジドドデシルラクトシドを各種薬剤(ここでは薬剤の候補となる化合物)と共に細胞に投与(本研究の場合には培地への投与によって、細胞内に取り込まれる)し、培地中に放出された糖鎖伸長化合物を銅イオンの要らないクリックケミストリーによって、活性化された三重結合を有するテキサスレッド誘導体と反応させることにより、蛍光を有する糖鎖伸長化合物を得た。これらの化合物は、高感度の蛍光検知器を結合させた高速液体クロマトグラフィーによって容易に定量することが可能となった。
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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