研究課題
当該研究は軟骨幹細胞の存在の証明、細胞を取り巻く環境構造、軟骨幹細胞に与えるリハビリテーションの影響を、解剖学、病理学、分子生物学、薬理学、再生医学、リハビリテーション医学の多方面からアプローチしている。これまでは関節軟骨の研究は別々に実施していたため、研究開発のストラトジーが作りにくく、散逸していたものを、軟骨幹細胞というキーワードで集学的に実施しているのが当該研究の特徴である。これらの検証のため、①構造(解剖学、病理学アプローチ)、②シグナル(分子生物学、薬理学、再生医学アプローチ)、③理学療法刺激による再生促進効果(リハビリテーション医学アプローチ)をそれぞれのユニットに分けて実施している。① 構造:関節軟骨最表層の構造を免疫電子顕微鏡観察により明らかにした。この結果から関節軟骨最表層の三次元構造及び構成成分が明らかになり、リハビリテーションアプローチの糸口になった(Fujioka R;Osteoarthritis Cartilageに掲載)。② シグナル:関節軟骨最表層の細胞がPGE2受容体のうちのEP2受容体を発現していることを明らかにし、EP2受容体を介したシグナルが細胞増殖を促進、基質破壊を抑制している事を明らかにした(Mitsui H; Arthritis Res Therに掲載)。③ 物理療法刺激によるIn vitro再生促進効果:軟骨細胞を用い、超音波刺激によって関節軟骨の基質破壊が抑制されることが明らかにし(Ito A;Ultrasound Med Biolに掲載)、基質産生を促進することを明らかにした(Ito A; Int J Hyperthermiaに掲載 )。④ 運動療法刺激によるIn Vivo再生促進効果:ラットを用いて変形性関節症モデルを作成し、ここに細胞移植及び運動療法を付加した際に治癒促進が得られることを明らかにし、再生医療におけるリハビリテーションの有効性を示した(Yamaguchi S; J Orthop Resに掲載)
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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