研究課題/領域番号 |
23300219
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
酒井 利信 筑波大学, 体育系, 准教授 (40281711)
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研究分担者 |
百鬼 史訓 東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (20126296)
長尾 進 明治大学, 国際日本学部, 教授 (40207981)
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キーワード | 武道 / 文化性 / 英語教材 / オンデマンド / Budo World |
研究概要 |
日本発祥の運動文化である武道は、今や世界各地で盛んに行われているが、日本国内同様に、海外武道実践者の意識は、競技性もさることながらその文化性に向けられている傾向が強くある。しかし、これに関する情報の不足が海外から指摘されている。本研究は、このような現状に鑑み、(1)まずは外国人実践者が日本武道の何を知りたいと望んでいるのかという海外における需要(デマンド)を把握し、(2)これに対応する内容を英語化して、ネット上で発信することにより、世界で初の、海外において誰でも、どこでも、いつでも、知りたいことを知ることができる、武道文化に関するオンデマンド英語教材を開発することを目的とする。 23年度においては、(1)ハンガリー・ルーマニア(酒井)、ポーランド(百鬼)、ニュージーランド(長尾)において、現地武道実践現場における武道文化に関するデマンドの調査を行った。(2)研究成果としての英語教材を発信するためのバイリンガル武道学専門ウェブ・サイト「Budo World」(http://www.budo-world.org/index.html)を立ち上げ、調査結果において把握されたデマンドに対する項目について、日本語で執筆しこれを英語化したものの一部をアップした。本年度執筆しHPに掲載した内容は、以下の通りである。日本語:「武道とは」(基礎概念)、「嘉納治五郎の事績にならい、今をかんがえる」(学術論文)、「刀剣の思想」(応用・学術)、「剣道技術の成り立ち」(応用・学術)、「武道史の鳥瞰図」(歴史)、「神話の中の武」(学術論文)。英語:Welcome to Budo World-Greetings(Welcome to Budo World)(()内は、ウェブ・サイト内のコンテンツ)。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
4ヶ国においてデマンドの調査をし、コンテンツを決めて日本語での執筆および英語化も進めており、更に開発した英語教材を発信するウェブ・サイト「Budo World」の作成も行い、計画通りおおむね順調に進んでいると考えられる。
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今後の研究の推進方策 |
更に海外における武道文化に関するデマンドを広く調査し、その内容を日本語により執筆、それを英語化し、ウェブ・サイト「Budo World」により発信していく。 デマンドの調査は、海外における武道実践現場において行うが、実技実践をする際の道具が日本仕様のものでは不都合が多いことが判明し(気温・湿度・実践場所の環境等により)、これについての工夫が必要である。
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