研究課題/領域番号 |
23300221
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研究機関 | びわこ成蹊スポーツ大学 |
研究代表者 |
清水 史郎 びわこ成蹊スポーツ大学, スポーツ科学部, 教授 (30020134)
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研究分担者 |
土岐 仁 秋田大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (80134055)
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研究期間 (年度) |
2011-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | passive dynamics / skiing / skidding turn |
研究概要 |
受動型ターンモデルの開発とスキー指導への応用を目的とし、平成24年度は、「受動型横ずれターンモデルの開発-股関節の外転・内転と股関節の内旋による複合モデル-」を、査読付き研究雑誌の「スキー研究」Vol.9, No.1,pp.29-33,2012に掲載した。 また、スキーの学習指導に役立てることを目的として「股関節の回旋による受動型横ずれターン機構」を新たに開発した。この股関節の回旋による受動型横ずれターンモデルは、あらかじめ左右の脚を内側に回転(股関節を内旋)してプルーク姿勢をとり、左右の股関節の内旋と外旋できるように四節回転の両てこ機構を用いた。この機構により、受動型ターンモデルが傾いた側のスキーにトップリフトが生じ、トップリフトした側に横ずれターンすることができた。つまり、外スキーに対して内スキーの後端が舵を切った状態になり、内スキーの後端の抵抗が増してターンしたと考えられる。このようにして、股関節の回旋による受動型横ずれターンモデルは、受動的に連続してプルークボーゲンを行うことができた. スキー指導やトレーニングにおいて、どの身体部位をどのように能動的に動作させるかは、ある程度、意識的におこなうことができる動作である。しかし、スキーターンの切り換え期における受動的な動作は、「力のぬきどころ」であり、スキー指導やトレーニングにおいては、あまり強調されずにきた。本研究による外力や慣性力を利用したエネルギー効率のよい「力のぬきどころ」は、スキー指導やトレーニングにおいて新しい可能性を示唆するものである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度も、おおむね計画通りに研究が順調に進展している。 特に、受動型横づれターンモデルのなかで、新しく「受動型横ずれターンモデルの開発 -股関節の回旋によるプルークボーゲン-」を開発し、論文(査読付き)を投稿した。
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今後の研究の推進方策 |
昨年4月より、福井大学からびわこ成蹊スポーツ大学に転職したので、環境が変わり、実験室などが確保できない問題を抱えている。よって3次元の動作分析に関しては、当初の計画通りには進んでいない。受動型ターンモデルの開発でも工作室なども無いために苦戦を強いられているが、課題を解決し研究を全うしたい。
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