研究課題
本研究では運動に関わる要因が体温調節の中枢にどのように関わっているのかを検討した.環境温28C°,相対湿度50%の環境制御室内で実験を実施した.健康な大学生を被験者とし,外的温熱負荷と最大酸素摂取量の50%の自転車運動を40分間,次に示す2条件で実施した.1) 外的温熱負荷と最大酸素摂取量の50%負荷のみの運動.2) 1)の条件で,発汗開始まで精神性ストレスを負荷.精神性負荷としてStroop Color Word Conflict Testを用いた.この精神性負荷装置はタブレットを用いて行い,回答数等,ストレスの程度を実験後に確認した.測定項目は心拍数,血圧,自覚的運動強度,体温,皮膚温,発汗量,皮膚血流量,全身発汗量および脳活動状態であった.まず,Stroop Color Word Conflict Testをタブレットで実施できるシステムをプログラムの追加や修正を構築した.この精神性ストレスが妥当かどうか検討するため,上述の運動強度を10分間実施し,後半5分間にStroop Color Word Conflict Testを負荷した.上述の2)の条件で発汗開始がみられるまでこのテストを実施した.外的温熱負荷中は精神性ストレスが発汗開始をいくらか早めたが,皮膚血管拡張閾値には大きな変化がなかった.運動時にはそのような影響が顕著に認められなかった.さらに,運動に関わる要因の影響に関連して筋からの求心性入力の影響に関する研究や資料収集も実施した.海外の研究者から本研究に関する助言をもらった.
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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American Journal of Physiology Regulatory, Integrative and Comparative Physiology
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Eur J Appl Physiol.
巻: 114 ページ: 451-465
http://www2.kobe-u.ac.jp/~kondo/LaHp/Welcome.html