研究課題
今年度は近赤外分光法を用いて,等尺性膝伸展運動時の中間広筋を含む大腿四頭筋の筋酸素動態について検討した.成人男性10名(年齢25.9±7.4歳)が実験に参加した.等尺性随意最大筋力の50%の負荷で疲労困憊まで実施した.近赤外分光装置のプローブを大腿四頭筋の4筋に貼付し,酸素化+脱酸素化Hb/Mb (Total Hb/Mb),筋組織酸素飽和度 (StO2)を測定し,表面筋電図の信号における中央周波数を運動持続時間の5%,25%,50%,75%,95%で算出した.運動中,血液量を反映するTotal Hb/Mbは,中間広筋では一定に保たれたが,他の筋では有意に低下した.StO2は全ての筋で運動持続時間25%以降に有意に低下し,中間広筋は内側広筋と大腿直筋より運動時間のほぼ全般に渡り有意に高値を維持した.中間広筋のみにStO2と中央周波数との間に運動時間50%以降に有意な相関関係が認められた (r=0.675 to 0.838, P<0.05).中間広筋は疲労困憊に至る持続的筋収縮時でも血液量が保たれ,また,酸素消費と酸素供給のミスマッチングによる筋組織内での酸素不足が,筋疲労時の活動電位伝導速度に影響していることが示された.
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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