研究課題/領域番号 |
23300254
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
坪山 直生 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (90261221)
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研究分担者 |
山田 実 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (30525572)
市橋 則明 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (50203104)
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研究期間 (年度) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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キーワード | 転倒 / 高齢者 / セミオーダーメイド |
研究概要 |
65歳以上の高齢者の約30%は1年間に1回以上転倒することが報告されており、その社会的影響は非常に大きい。高齢者の転倒要因は非常に多岐にわたるが、中でも身体機能低下の寄与率は大きい。我々はこれまでの調査によって、比較的元気な方(日常生活で歩行補助具が必要とならない程度)であれば二重課題処理能力の低下が、比較的虚弱な方(日常生活で何らかの歩行補助具が必要となる程度)になると筋力低下が主要な転倒要因となることを明らかにした。つまり、高齢者の転倒予防を目指す際には、身体機能レベル別にトレーニング内容を変更し、対象となる集団の機能特性に応じた介入が求められる。 本研究の目的は、高齢者における有用な転倒予防法の確立に向けて、セミオーダーメード型の運動介入方法を検証することである。そのために、平成23年度はまずレジスタンストレーニングの効果検証を行った。その結果、要介護認定を受けた高齢者324名(75.8±4.5歳)を対象に週に2~3回の頻度でトレーニングを実施したところ、筋肉量はトレーニング開始6か月後から徐々に増加し、12ヶ月間で5.5%増加することが示唆された。次いで平成24年度には、テーラーメード型の介入方法を検討すべく介入試験を開始した。現時点で1,000名以上の高齢者に対して幾つかの種類の運動介入を実施済みである。そして平成25年度は、運動介入修了後のフォローを随時行っていく予定にしており、この間に発生した転倒等を記録することで転倒予防に有用な運動介入方法を検証していく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
対象者数、介入時期ともにほぼ予定通り運動介入を実施できている。
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今後の研究の推進方策 |
25年度は主にフォローアップの期間となっており、この期間に発生した転倒数などを記録していく。
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