高齢者に対する転倒予防プログラムを検証した。高齢者を運動機能によって2つのグループ(高機能, 低機能)に分類した。高機能グループでは二重課題トレーニング群、筋力トレーニング群、コントロール群の3群、低機能グループでは筋力トレーニング群とコントロール群の2群に分けた。高機能グループの転倒発生率は二重課題トレーニング群12.6%、筋力トレーニング群28.0%、コントロール群は23.2%であり、低機能グループでは筋力トレーニング群39.5%、コントロール群51.1%であった。転倒予防のためには、運動機能の良い集団には二重課題トレーニングが、運動機能の低い集団には筋力トレーニングが有効である。
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