研究課題/領域番号 |
23300275
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研究機関 | 奈良女子大学 |
研究代表者 |
森本 恵子 奈良女子大学, 生活環境科学系, 教授 (30220081)
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研究分担者 |
小城 勝相 放送大学, 教養学部, 教授 (10108988)
根岸 裕子 奈良女子大学, 生活環境科学系, 助教 (50523841)
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研究期間 (年度) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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キーワード | 精神性ストレス / エストロゲン / 抗酸化ビタミン / 機能性食品 / 血管内皮機能 / 血圧調節 / 若年女性 / 閉経モデルラット |
研究概要 |
1. 雌性ラットにおける精神性ストレス時のエストロゲンによる循環反応緩和のメカニズム ①ケージ交換(CS)ストレス時の昇圧反応におけるレニン-アンギオテンシン系の関与とエストロゲンの作用:成熟ラットを卵巣摘出+プラセボ群とエストロゲン補充群の2群に分けた。精神性ストレスとしてCSストレスを負荷した。エストロゲンはCSストレス時にレニン-アンギオテンシン系を抑制し、昇圧反応を減弱させたが、この反応にはNADPHオキシダーゼの関与はないことが示唆された。 ②間欠的低酸素(IH)誘発性昇圧反応とエストロゲンの作用:上記と別の2群を用い、2週間のIHストレスを負荷した。プラセボ群ではIH暴露により血圧が上昇したが、エストロゲン群ではこの反応が抑制された。しかし、2週間目にはエストロゲン群でも血圧の上昇が見られた。また、エストロゲンはIHによる血漿ノルエピネフリン・エピネフリン増加反応及び血漿レニン活性の増加を抑制することが分かった。 2.雌性メタボリックシンドローム(MetS)モデルラットへの葛蔓イソフラボン投与の影響:葛蔓エタノール抽出物により、雌性MetSモデルラットにおいて血圧上昇抑制、体重増加抑制が示唆され、機能性食品としての効果が認められた。 3. 若年女性及び中年女性を対象とした精神性ストレスによる血管内皮機能の変化に与える運動習慣・抗酸化ビタミンの影響:若年女性を運動習慣なしのSED群16名、運動習慣ありのEXE群12名に分けカラ-ワ-ドテスト(CWT)を行なった。EXE群はSED群に比べて、CWT時に心拍数が減少した。しかし、安静時の血管内皮機能は両群間に差がなく、両群ともCWTによる内皮機能の変化は見られなかった。中年女性では、CWT終了後に若年女性に比べ上腕動脈血流量が低下したが、ビタミンC投与後には改善した。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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