研究課題/領域番号 |
23300281
|
研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
普後 一 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (90111640)
|
研究分担者 |
島田 順 東京農工大学, 農学部, 教授 (00015124)
阿部 広明 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 助教 (80222660)
辻村 秀信 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 准教授 (70092492)
|
研究期間 (年度) |
2011-04-01 – 2014-03-31
|
キーワード | 理科教育 / 昆虫生命科学 / 実験法 |
研究概要 |
本研究は、初等・中等理科教諭のための実験教材の開発を目的としている。具体的には、「理科教諭のための昆虫生命科学実験法の手引き」を企画し、初等・中等教育現場で活用可能な実験手法を実写動画やアニメーションを用いたDVDの作成と「昆虫生命科学解説書(副読本)」を同時に作成し、全国の理科教諭に無償配布することをもって、初等・中等教育現場における理科教育の促進を図ることにある。 平成24年度は、理科実験マニュアル作成に主眼を置いて研究を行った。具体的には以下に示す事項についてのシナリオ作り、実験に当たっての注意事項の解説、実験材料の取得法、実験器具の自作法、実験操作法や薬品等の取扱い方法、各種実験の実写撮影と解説ナレーションの挿入、実験書の作成方法、レポートの作り方、レポート課題の要点、実験室の配置と器具類の設置の仕方、ガス・電気・水道等の扱い方、実験廃液の処理方法等について解説書を作成した。 (1)現代生物科学を中心とした生命科学基礎実験法(阿部・普後・辻村)と解説書の作成(普後)(2)農業生産科学を中心とした応用生命科学実験法(島田・普後)と解説書の作成(普後)(3)昆虫遺伝・発生学を中心とした応用生命科学実験法(阿部・辻村)と解説書の作成(普後)(4)昆虫行動・生態学を中心とした応用生命科学実験法(島田・辻村・普後)と解説書の作成(普後) 平成23年度に編纂した副読本の出版を行い、東京都を中心に、理科教諭に配布し、評価と改善点を纏めた。また、各分担者からの資料を随時ファイル化し、データーーベースとして蓄積した。副読本の配布先に関しては、本学学部入学希望者、初等・中等理科教諭の参加する学会や講習会へ研究代表者が参加し、無償で配布した。また、出張講義やSPPあるいは本学卒業生で教諭をしている諸先生に配布し、批判や評価を受け、加筆や修正を行った。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
これまでの実績は、理科実験マニュアル作成に主眼を置いて研究を行った。具体的には以下に示す事項についてのシナリオ作り、実験に当たっての注意事項の解説、実験材料の取得法、実験器具の自作法、実験操作法や薬品等の取扱い方法、各種実験の実写撮影と解説ナレーションの挿入、理科実験に関する外部資金獲得検索法と申請書等の記載法、実験書の作成方法、レポートの作り方、レポート課題の要点、実験後片付けの仕方、実験室の配置と器具類の設置の仕方、ガス・電気・水道等の扱い方、実験廃液の処理方法等について実写映像、アニメーション、動画、解説書を作成している。 (1)現代生物科学を中心とした生命科学基礎実験法(阿部・普後・辻村)と解説書の作成(普後)(2)農業生産科学を中心とした応用生命科学実験法(島田・普後)と解説書の作成(普後)(3)昆虫遺伝・発生学を中心とした応用生命科学実験法(阿部・辻村)と解説書の作成(普後)(4)昆虫行動・生態学を中心とした応用生命科学実験法(島田・辻村・普後)と解説書の作成(普後) 平成23年度に編纂した副読本の出版を行い、東京都を中心に、理科教諭に配布し、評価と改善点を纏めている。また、各分担者からの資料を随時ファイル化し、データーーベースとして蓄積していく。副読本の配布先に関しては、本学学部入学希望者、初等・中等理科教諭の参加する学会や講習会へ研究代表者が参加し、無償で配布する予定である。また、出張講義やSPPあるいは本学卒業生で教諭をしている諸先生に配布し、批判や評価を受け、加筆や修正を行っていく。 副読本に関しては概ね順調に進んでおり、「地球は虫の惑星だ!:小学生・中学生・高校生のための昆虫生命科学」を出版し、無償で配布した。この冊子は理科教諭にも配布したが、いくつかの改善の要望があった。それらは25年度中に修正加筆し、教諭諸兄の要望をかなえるべく資料収集をしている。
|
今後の研究の推進方策 |
平成25年度(最終年度)は、研究分担者とともに「理科教諭のための昆虫生命科学」の完成を行う。研究分担者及び代表者がこれまで集積してきた資料(文書・動画・アニメーション・写真等)の総点検を行い、また過去に科学研究費補助金で作成した資料に改編を加えていく。 研究当初にはなかった計画として、福島県での原発事故に関連して、「福島県での養蚕業や製糸業と原発事故」「福島県での昆虫食の今後」「土壌徘徊動物と放射性物質」等に関する研究成果を提供し、理科教諭の諸兄にこれからの福島や東北地方における農業の振興と放射性物質に関する話題を提供する予定である。これらのことは、将来のわが国の産業にかかわる生徒諸君に真剣に考えてもらいたいとの研究班の意向によるものである。 本研究班では、理科教諭の方々のスキルアップも計画に中に入っているが、25年度もこれまでのごとく理科教諭の研修会を行う予定である。今回は昆虫色素を用いた実験を予定しているが、高校生や中学生にも理解でき、中等教育現場での活用を企画している。とこ別な実験器具を使わなくとも、生物学や化学の実験が同時に経験できるように計画している。
|