研究課題
・今年度は本科研グループとして、生物多様性教育としてのESDが喫緊である海外事例として、多くの固有種を抱えながら、保全と開発とのジレンマを抱えているマダガスカルを選定し、9月に現地調査(阿部・朝岡・諏訪・鈴木)を行った。本調査を通じて、当地に於いてはESDを通じた生物多様性教育のニーズが極めて高いことが判明した。調査後に日本国内の関係者によるマダガスカルESD研究会を組織することができた。本研究会は科研終了後も継続するを確認している。また今年度が最終年度であることから、各自が行ってきた主として国内における調査をもとに、研究業績欄にかかげるような研究成果をまとめたが、これらの成果を元に、研究成果を実際の現場に普及することを意図した『生物多様性教育入門(仮)』の刊行を計画している。上記以外の活動以外に、特に分担者が個別で行った研究活動は以下のようなものである。・阿部は、国内における現地調査地としてツシマヤマネコとの共存をめざす対馬市を対象に3度にわたる調査を行った。また、阿部が主催者ESD世界の祭典推進フォーラムのテーマ会議にて、「生物多様性とESD」の分科会を2011年度から設けてているが、今年度も10月に岡山市ににて開催し、議論を深めた。・降旗は、生物多様性教育の可能性について、学校教育の立場から、教職課程における生物多様性教育の可能性を探った。また、2013年6月に世界環境教育会議(モロッコ)に参加した。・鈴木は、地域実践研究として、北海道栗山町の里山づくりへの参加型調査を実施した。また、ESDに向けた北海道の諸実践を分析し、生物多様性と持続可能性を媒介する教育実践の展開構造、ESDの教育学的性格、中核としての「持続可能で包容的な地域づくり教育(ESIC)」を提起した。・高橋は、生物多様性の重要拠点のひとつである沖縄県与那国町の調査を行った。
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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中等教育資料
巻: 63巻3号 ページ: 18-23
人間環境論集
巻: 1号 ページ: 37-46
環境会議
巻: 41 ページ: 126-129
農学・環境系の教職実践研究
巻: 1巻1号 ページ: 3-16
森林技術
巻: 856 ページ: 2-7
季刊 人間と教育
巻: 78号 ページ: pp.106-pp.113