研究分担者 |
並木 美太郎 東京農工大学, 工学研究院, 教授 (10208077)
河路 由佳 東京外国語大学, 大学院・総合国際学研究院, 教授 (00272641)
石川 正敏 東京成徳大学, 経営学部, 助教 (90332973)
林 敏浩 香川大学, 総合情報センター, 教授 (90264142)
渡辺 健次 佐賀大学, 工学研究科, 教授 (00220880)
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研究概要 |
本研究では,国内外で教える日本語教師が,自らの教育実践をネットワーク上で公開し,複数の教師で相互に検討し合って実践的な知見を蓄積していく「電子ティーチング・ポートフォリオ」を開発する。このシステムでは,自らの状況を最もよく知る教師自身が,課題を設定し,自らの実践を振り返りながら解決策を見出す過程を支援する点を特徴とする。これにより,研修の機会の少ない現職教師が,様々な経験を持つ教師と連携しながら,自らの教育実践を改善していく持続的な教師教育を実現する。さらに,公開された教育実践を分類する指標を明らかにして,有効な教育リソースとして再利用するための検索機能を充実させる。 初年度は,「日本語教師向けの情報リテラシー教材」の作成に向けた調査とプロトタイプ・コンテンツ作成を行うこととした。国内外の日本語教師に向けてメール等で呼び掛けて,情報リテラシーについての調査を行った。その結果は,教育システム情報学会第36回全国大会,第18回大学教育研究フォーラムで報告した。この調査に基づいて,日本語教師向けの情報利活用を支援するサイト(Moodle : https://lms.katoyukari.net/)と参加者同士で情報共有のためのeポートフォリオ(Mahara : https://sns.katoyukari.net/)も立ち上げて,eコンテンツを5本公開した。また,現在,国内で活動する日本語教師4名,海外派遣の日本語教師5名をモニターとして募集した。2012年2月には,モニターおよび研究分担者を対象としたWebシステム(MoodleとMahara)利用のためのワークショップを企画・実施し,その様子もeコンテンツ化し,公開する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
初年度に2つのシステム(Moodle : https://lms.katoyukari.net/とMahara : https://sns.katoyukari.net/)を立ち上げ,情報リテラシーコンテンツを5本,公開することができた。さらに,このサイトを利用する国内外の日本語教師9名をモニターとして募集し,2012年4月から活動予定である。
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今後の研究の推進方策 |
日本語教師向けの情報利活用を支援するサイト(Moodle : https://lms.katoyukari.net/)と参加者同士で情報共有のためのeポートフォリオ(Mahara : https://sns.katoyukari.net/)も立ち上げて,日本語教師向けのeコンテンツを5本,作成して公開した。モニターの意見を取り入れながら,情報リテラシーコンテンツの続編も作成予定である。また,ログデータを収集し,サイトでの参加者間の情報交流の在り方について分析を行う。
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