研究課題
本研究では,国内外で活動する日本語教師が,ネットワーク上で他の教師との交流を通じて,自らの教師としての成長を考える「教育の学問的研究(SoTL)」を支援を行った。そのために,現職の日本語教師が専門的な知識,技能を学べるWEBサイト「語学教師の成長サポート」(https://lms. katoyukari.net/)と自らの活動を振り返るためのeポートフォリオ「かとプロ」(https://sns.katoyukari.net/)を構築した。第1期(2012年4月~9月)は, 1.参加者の交流活動が十分に行えなかった点が不満であること,2.若手教師からの自発的な意見表明が難しいこと,3.参加者同士の意見交換を活性化するために,強制的な報告なども含めたルール作りが必要であること,4.活動記録としてのティーチング・ポートフォリオ作成が有意義であったことが明らかになった。つまり,教員実践を議論するコミュニティが成立しにくく,参加者間の交流活動が不十分であったことが問題点としてあげられた。この結果をふまえて,第2期(2012年11月~2013年4月)は,システムに改良を加え,参加者で興味のあるサブグループを作り,グループのリーダが中心となって認知的な負荷を軽減して省察活動に取り組める工夫を試みた。特に,参加者間の交流を促す工夫をと入りいれて,1.カリキュラム,2.支援ツール,3.共同体の人間関係の3点において参加者の興味に応じた多様な活動を展開することを試みた。その結果,2つのサブグループで,WEBサイトを通じた交流数の増加とともに,学生同士の交流プロジェクト,セミナーの企画など現実の問題を解決するための議論と交流が行われた。
26年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2014 2013
すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件、 オープンアクセス 4件、 謝辞記載あり 4件) 学会発表 (5件)
教育システム情報学会誌
巻: vol.31,No.1 ページ: 110-118
教育メディア研究
巻: 第20号,第2号 ページ: 35-44
International Journal for Educational Media and Technology
巻: vol.8 ページ: 24-40
Asia-Pacific Collaborative Education Journal
巻: Vol.9, No.1 ページ: 53-61