大学入試のためのスタンダードの作成

2013 年度 実績報告書

• 研究課題/領域番号: 23300310
• 研究機関: 帝京大学
• 研究代表者: 繁桝 算男 帝京大学, 文学部, 教授 (90091701)
• 研究分担者: 荒井 清佳 独立行政法人大学入試センター, 研究開発部, 助教 (00561036) ; 大津 起夫 独立行政法人大学入試センター, 研究開発部, 教授 (10203829) ; 椎名 久美子 独立行政法人大学入試センター, 研究開発部, 教授 (20280539) ; 星野 崇宏 名古屋大学, 経済学研究科(研究院), 准教授 (20390586) ; 岡田 謙介 専修大学, 人間科学部, 准教授 (20583793) ; 山形 伸二 九州大学, 基幹教育院, 准教授 (60625193) ; 宮埜 壽夫 独立行政法人大学入試センター, 研究開発部, 教授 (90200196)
• 研究期間 (年度): 2011-04-01 – 2014-03-31
• キーワード: 大学入試 / 意思決定理論 / 項目反応理論 / アドミッションセンター / アドミッションズオフィス / ベイズ統計学

研究概要

国内の5つの大学のアドミッションセンターを訪問調査し、大学入試においてセンターがどのような役割を果たしているか、また、現状の問題点と将来展望について、情報を集め議論を重ねた。この成果は、報告書にまとめられる。
平成24年度行ったアメリカのアドミッションズオフィスの訪問調査の成果は報告書にまとめ、平成25年の入学者選抜連絡協議会などで発表した。
本科研費のメンバーを中心として、大学入試に関する議論をまとめ、今後の日本の大学入試に対する論考をまとめた書籍を完成させた。金子書房から2014年5月に、｢新しい時代の大学入試｣として出版される。本科研費による調査研究（日本の大学入試の実態調査やアメリカのアドミッションズオフィスの訪問調査）や、テスト得点に関する統計学的分析のまとめと展望などの章がある。
テスト得点の統計的分析については、項目反応理論モデルを階層モデルとみなし、すべての統計モデルを含む統合的な枠組みのもとで、モデルに含まれるパラメータに関する推論を行う研究が進展した。この枠組みでは、例えば、潜在クラス分析と伝統的な多変量解析技法を組み合わせることが容易にできる。そのうち、潜在クラス分析と因子分析を組み合わせたベイズ的方法は、テスト項目の分類･尺度化と因子構造の顕在化を同時に行うことができる。この“潜在クラス的因子分析”について、理論化と実践への応用と両面から考察された。
最後に、入試を意思決定問題とみなし、具体的提言を行うという観点から考察を深めたが、この具体的提言は、アドミッションセンターに関する報告書の最後の部分において発表される。

現在までの達成度 (区分)

理由

25年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

25年度が最終年度であるため、記入しない。

研究成果

• [雑誌論文] ベイズ統計による情報仮説の評価は分散分析にとって代わるのか？ (2014)
  • 著者名/発表者名: 岡田謙介
  • 雑誌名: 基礎心理学研究 巻: 32(2) ページ: 1-9
  • 査読あり
• [雑誌論文] Semiparametric Bayesian estimation for marginal parametric potential outcome modeling: Application to causal inference (2013)
  • 著者名/発表者名: Takahiro Hoshino
  • 雑誌名: Journal of the American Statistical Association 巻: 108 ページ: 1189-1204
  • DOI: 10.1080/01621459.2013.835656
  • 査読あり
• [雑誌論文] 大学入学者選抜における小論文試験と教科・科目試験との関連について (2013)
  • 著者名/発表者名: 荒井清佳，石岡恒憲，宮埜壽夫
  • 雑誌名: 日本テスト学会誌 巻: 9 ページ: 27-36
  • 査読あり
• [雑誌論文] Is omega squared less biased? A comparison of three major effect size indices in one-way ANOVA. (2013)
  • 著者名/発表者名: Okada, K. (2013). Behaviormetrika, , 1-19.
  • 雑誌名: Behaviormetrika 巻: 40(2) ページ: 1-19
  • 査読あり
• [学会発表] 中国の大学入試問題として出題された三面図に関する問題の分析
  • 著者名/発表者名: 椎名久美子・荒井清佳・大津起夫
  • 学会等名: 日本図学会2013年度秋季大会
  • 発表場所: 岩手大学 （岩手県盛岡市）
• [学会発表] 数学の大学入試問題の日中比較
  • 著者名/発表者名: 荒井清佳・大津起夫・宮埜壽夫
  • 学会等名: 平成25年度全国大学入学者選抜研究連絡協議会
  • 発表場所: 国立オリンピック記念青少年総合センター 東京都）
• [学会発表] 多次元項目反応理論モデルにおけるベイジアンモデルアベレージング
  • 著者名/発表者名: 岡田謙介
  • 学会等名: 日本計算機統計学会 第 27 回シンポジウム
  • 発表場所: 崇城大学 （熊本県熊本市）
• [学会発表] A robust Bayesian approach to latent-class multidimensional scaling
  • 著者名/発表者名: Okada, K.
  • 学会等名: The 78th annual and the 19th International Meeting of the Psychometric Society
  • 発表場所: CITO (Arnhem, the Netherlands)
• [学会発表] モデル選択のための統計法
  • 著者名/発表者名: 岡田謙介
  • 学会等名: 日本基礎心理学会2013年度第１回フォーラム
  • 発表場所: 慶應義塾大学 （東京都）
  • 招待講演
• [学会発表] 記号処理言語を用いた問題テキスト処理プログラム
  • 著者名/発表者名: 大津起夫
  • 学会等名: 日本テスト学会第11回大会
  • 発表場所: 九州大学 （福岡県福岡市）
• [学会発表] センター試験英語科目得点と標準化英語試験の難易度比較
  • 著者名/発表者名: 大津起夫
  • 学会等名: 日本心理学会第77回大会
  • 発表場所: 札幌コンベンションセンター （北海道 札幌市）
• [学会発表] The unified test by the NCUEE – its role in Japanese university admissions
  • 著者名/発表者名: Tatsuo OTSU
  • 学会等名: NI ETS International Symposium
  • 発表場所: Centra Grand at Central World（Thailand, Bangkok)
  • 招待講演
• [学会発表] 可変順序マトリックスによる分割表の分析
  • 著者名/発表者名: 大津起夫
  • 学会等名: 日本分類学会第32回大会
  • 発表場所: 首都大学東京秋葉原キャンパス （東京都）
• [図書] 新しい時代の大学入試 (2014)
  • 著者名/発表者名: 繁桝算男 編著
  • 総ページ数: 199
  • 出版者: 金子書房
• [図書] APA心理学辞典 (2013)
  • 著者名/発表者名: 繁桝算男、四本裕子 監訳
  • 総ページ数: 1040
  • 出版者: 培風館
• [図書] 最新心理学事典 (2013)
  • 著者名/発表者名: 藤永保監修 内田伸子、繁桝算男、杉山憲司 責任編集
  • 総ページ数: 870
  • 出版者: 平凡社