研究課題
本研究プロジェクトは、肝炎、ワクチンなどの裁判紛争等の深刻な社会問題となり、現在も原因究明や被害救済が重要課題となっている「医療リスク管理政策」を対象とし、国際比較の手法に基づいて、その成功と失敗のメカニズムの解明を目指すものである。最終年度の2013年度は、研究の仕上げの年度にあたり、各研究分担者・研究協力者間の情報交流・調整に努めながら、その成果の一部を論文や学会発表の形で発表した。また2012年度から継続して、重要対象者に対するオーラルヒストリー調査を実施した。まず2013年7月21日に日本公衆衛生協会の北川定謙氏を再度お招きし、日本の医療政策の形成過程に関して、いくつかの事例を踏まえつつ、活発に議論を行った。さらに2012年度に研究班内に発足させたワーキンググループにおいて、本年度はおおよそ月に一回のペースで研究会を開催し、海外の状況との比較検討も視野に入れつつ、日本の医療政策の形成過程における諮問機関・技術系行政官の役割を調査した。その成果に基づき、2013年10月にアメリカ・サンディエゴで開催されたthe 2013 meeting of the Society for Social Studies of Scienceならびに、11月に東京工業大学で開催された科学技術社会論学会第12回年次研究大会にて発表を行った。とりわけ前者の会議において、多くの海外研究者との交流を実施できたことが、本研究課題のテーマである医療政策の国際比較分析を進めていく上で有益であった。また当研究プロジェクトのウェブサイトの運営を継続し、活動内容の公開および社会的発信に努めた。
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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近代教育フォーラム
巻: 22 ページ: 135-149
大学教育学会誌
巻: 35-1 ページ: 144-151
http://hps.c.u-tokyo.ac.jp/medical_risk_management_policy/