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2013 年度 実績報告書

超精細画像による博物館資料の高度比較表示方式の研究

研究課題

研究課題/領域番号 23300332
研究機関国立歴史民俗博物館

研究代表者

安達 文夫  国立歴史民俗博物館, 大学共同利用機関等の部局等, 教授 (30321540)

研究分担者 鈴木 卓治  国立歴史民俗博物館, 大学共同利用機関等の部局等, 准教授 (70270402)
米村 俊一  芝浦工業大学, 工学部, 教授 (60631033)
研究期間 (年度) 2011-11-18 – 2014-03-31
キーワード画像閲覧システム / ビューア / 歴史資料
研究概要

博物館資料の非常に高精細な画像を適用した展示や資料の調査研究のための画像閲覧において、重要な手段となる資料間の比較表示に関し、これまでの研究で実現してきた比較対象をさらに拡大することを目的に、最終年度として、残された課題である横長の紙背文書-具体的には正倉院文書-の表裏の比較表示について検討を進めた。当初計画した配列画像による表裏の比較を実施したところ、適切とは言えない動作が見られたため、一巻毎の比較表示に立ち戻り詳細な検討をおこなった。
(1) 横長の紙背文書の表裏の比較において、原資料のたわみに起因して表裏の画像にズレが生じ、表示誤差となる。これを補正するための対応点を、文書の上辺と下辺に対で取る必要があることを見出した。さらに、文書の縦方向の位置で誤差が異なること、表を基準にした裏の誤差と裏を基準にした表の誤差が異なること、並びに、対応点対を追加すると誤差が増えることがあるとの複雑な振舞をすることが明らかとなった。これらを勘案して評価を行い、対応点を7対取れば8割の資料の最大表示誤差を5%以下にできることを明らかにした。
(2) 透過光と通常の反射光による文書画像の比較において、両画像に撮影時の微妙な角度の差があることから、透過度を替えた重畳比較より、普通の比較表示が適していることを確認した。
(3) 正倉院文書を元あった並びに仮想的に再構成し、表裏を比較表示するための前段階として必要な料紙と繋紙の領域の切り分けを、色相に基づいて行う方法について、料紙に対応する赤のピークと繋紙に対応する蒼のピークの値から閾値を動的に定める方法が固定の方法より切り分けの精度を高められることを明らかにした。以上の成果を、学会の大会および研究会において発表した。

現在までの達成度 (区分)
理由

25年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

25年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2014 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (4件) (うち招待講演 4件)

  • [雑誌論文] 超高精細デジタル資料「洛中洛外図屏風」の閲覧特性 ―利用者の閲覧行動からの分析―2014

    • 著者名/発表者名
      安達文夫
    • 雑誌名

      国立歴史民俗博物館研究報告

      巻: vol.1139 ページ: 173-208

    • 査読あり
  • [学会発表] 正倉院文書の表裏比較表示における対応点の最適配置の検討

    • 著者名/発表者名
      平野清典
    • 学会等名
      画像電子学会
    • 発表場所
      青森市文化会館
    • 招待講演
  • [学会発表] 正倉院文書の並び替えのための断簡と台紙の領域分離方法

    • 著者名/発表者名
      脇 正宏
    • 学会等名
      画像電子学会
    • 発表場所
      青森市文化会館
    • 招待講演
  • [学会発表] 高精細画像を用いた正倉院文書の調査研究支援自在閲覧システム

    • 著者名/発表者名
      安達文夫
    • 学会等名
      情報処理学会
    • 発表場所
      京都大学
    • 招待講演
  • [学会発表] 正倉院文書の料紙と繋紙の切り分けと並べ替え

    • 著者名/発表者名
      脇 正宏
    • 学会等名
      画像電子学会
    • 発表場所
      (財)電磁応用研究所
    • 招待講演

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公開日: 2015-05-28  

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