研究課題
国内各地のフィールド(山梨県)の湧水等において、フロン類分析用のサンプルを収集するとともに、そのデータに基づき、平均滞留時間および地下水貯留ポテンシャル量の解析を行った。とくに、山梨県の釜無川流域を対象に、堆積岩、花崗岩、変成岩等の異なる地質からなる源流域の湧水について、平均滞留時間の推定を行い、その空間分布を検討するとともに、各湧水の集水域における水貯留量の推定を行い、地質条件との比較検討等を実施した。その結果、釜無川流域において、花崗岩流域で第三紀層に比べ、相対的に滞留時間が長く、水貯留量が大きいという傾向がみられた。地下水貯留ポテンシャル量は、当該地域の山体地下水貯留量を評価する上で、きわめて有効な指標であるものと思われる。さらに、SF6分析ラインにおけるスタンダードによる検定や、各種サンプルのキャリブレーションを実施した。
2: おおむね順調に進展している
フィールド調査も順調に進捗し、滞留時間、山体貯留量の評価も進展している。
山体地下水貯留量評価の意味づけをより詳細に検討するとともに、データの蓄積を図る。
すべて 2013 その他
すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件) 学会発表 (7件) (うち招待講演 1件)
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