研究課題/領域番号 |
23300337
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
柴崎 亮介 東京大学, 空間情報科学研究センター, 教授 (70206126)
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研究分担者 |
村山 祐司 筑波大学, 生命環境科学研究科(系), 教授 (30182140)
大沢 裕 埼玉大学, 理工学研究科, 教授 (50152111)
矢野 桂司 立命館大学, 文学部, 教授 (30210305)
今井 修 東京大学, 空間情報科学研究センター, 研究員 (80401305)
関本 義秀 東京大学, 空間情報科学研究センター, 特任准教授 (60356087)
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キーワード | モビリティ / 人々 / ビッグデータ / 移動情報 / 時空間解析 / GIS / 分析ツール |
研究概要 |
東京都市圏交通協議会からのパーソントリップデータを下記の処理により、時刻と位置の軌跡データ(時空間データ)に変換した。さらにパーソントリップ調査で調査された個人属性や居住地情報、通勤先情報、交通モード情報等を付加した。具体的には、1)地名、住所、駅名・線区名等を地図上の位置座標に変換するジオコーディングシステムにより、アンケートで回答された軌跡情報の主要点を地図上にマッピングする、2)地図上にマッピングされた主要点を、交通ネットワークを用いて経路内挿する手法、その際添付された交通モード情報を利用して経路を限定する手法、3)さらに一定時間ごとに移動経路に沿って座標を計算し、座標・時刻の点列情報を生成する手法、を整備し、処理を行った。当初の計画どおり、首都圏、その他の主要都市圏、海外都市圏のデータを合計8ヶ月で処理した。 なお、海外都市圏については交通もネット-ワークデータの整備が進んでいないために、オープンストリートマップ(OSM)と呼ばれる国際ボランティア団体によるデータを利用した。ただし整備の程度がまちまちであったため、データの補完や修正を行った。また海外データはパーソントリップデータの最小地域単位(ゾーン)が大きく、ゾーンの中心点を持ってそのゾーンに居住している人、就労している人の位置を表現すると、多くの人がたった一点上に居住(就労)しているような形態になるため、ゾーン内に適切に分布させる必要がある。その際に衛星画像から作成された市街地分布データを利用することでより適切な分布を得ることを試行した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の計画に沿って概ね順調にデータの整備が進んだ。
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今後の研究の推進方策 |
平成24年度はデータ整備と平行して、解析手法などその他の研究を進捗させた。
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