研究課題
平成26年度の研究成果概要は以下の通りである。前年度までの成果をふまえて、それぞれの検討を行った。1)臨床応用に向けた18F-FAHA合成法の検討継続 滋賀県立成人病センター内のサイクロトロンにて、安全で安定 した合成・精製の検討をした。また、18F-FAHA以外のHDACを標的とした 診断薬の検討としてtrifluoro FAHAに着目し、米国米国Wayne大学と共同研究を行い継続中である。 2)サルを用いた18F-FAHA PET検査 サルを用いその有用性検討を継続して行った。18F-FAHA静脈注射後経時的に得られる全身像 と体内分布結果から臨床応用可能と考えられた。PET検査における推定被ばく線量もF-18 FDG-PET検査他と同等であった。血漿中の18F-FAHA或いはその他F-18標識代謝物をHPLC法にて解 析した結果、主たる体内代謝物18F-フルオロ酢酸(18F-FACE)が脳内に滞留することが分かった。3)この18F-FACEについては臨床研究第一相試験 まで研究展開した。その結果腫瘍PETイメージングとして有望であることが示唆された。脳神経診断についても解析中である。4)18F-フルオロ酢酸の脳内集積機序を前年度に引き続き検討した結果、 脳虚血状態において18F-フルオロ酢酸は虚血早期より病巣に集積亢進することが分かった。しかもその集積機序は脳障害後の活性化グリアの遊走よりも早い時期の現象であることも判明し、急性期脳虚血画像診断が期待できる結果と考えられた。
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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