研究課題/領域番号 |
23300366
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
山本 博幸 札幌医科大学, 医学部, 講師 (40332910)
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研究分担者 |
篠村 恭久 札幌医科大学, 医学部, 教授 (90162619)
能正 勝彦 札幌医科大学, 医学部, 助教 (10597339)
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キーワード | 機能性RNA / 胃癌 / 大腸癌 / マイクロRNA / 分子疫学 / DNAメチル化 / SNP |
研究概要 |
日米欧の胃癌、大腸癌を含むさまざまな癌種におけるDNAメチル化プロファイルつまりDNA methylome (fingerprint)の詳細をGoldenGate Assay等を用いて明らかにした。さらに、DNA methylomeは、原発不明癌(cancers of unknown primary origin : CUPs)の原発巣検索に有用であるという臨床的にも意義の大きな結果を得た。 胃癌および大腸癌の癌組織、隣接非癌組織におけるmicroRNA (miRNA)発現をmiRNA microarrayを用いて解析し、miRNA発現プロファイルを明らかにした。TARBP2遺伝子やexportin-5遺伝子などのmiRNA生合成に関わる遺伝子異常の有無で、miRNA発現プロファイルに違いを認めた。さらに、DNA methylomeデータとの関連も明らかにした。 胃癌および大腸癌の癌組織および癌細胞株において、癌関連遺伝子の3'-UTRなどnon-coding DNA領域の変異解析を行い、複数の遺伝子変異を明らかにした。変異を認めた遺伝子に関して、変異とmiRNAによる発現調節異常やmRNA安定性との関連などを機能解析により明らかにした。 miRNA関連SNP、CNVの網羅的解析に関して、pri-miR、pre-miR、miRNAプロセシングに関わる各遺伝子、さらに標的となる癌関連遺伝子のmiRNA結合配列等のSNPを網羅的に解析した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
日米欧の胃癌、大腸癌を含むさまざまな癌種におけるDNAメチル化プロファイルつまりDNA methylomeの詳細を明らかにすることができ、今後の解析にも非常に有用なデータである。miRNA発現およびその制御機構の破綻、miRNAにより制御を受ける癌関連遺伝子non-coding DNA領域異常とその分子機構、宿主側としてmiRNAに関わるmiR-SNP、CNVと発癌リスク、癌の個性との関連の解析は、いずれも研究計画通り、順調に進展している。
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今後の研究の推進方策 |
順調に進展した23年度に引き続き、24年度も研究計画に基づき、研究を推し進めていく。miRNA異常、miRNAにより制御を受ける癌関連遺伝子異常、宿主側miR-SNPの3本柱の研究項目の連携を強化していく。
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