研究課題
生息環境に対するマイワシ・カタクチイワシ仔魚の成長特性を明らかにし、モデル化の基礎資料とするため、既取得資料の整理分析、現場観測、海洋データ同化システム・生態系モデルによる研究を進めた。まず、2013年度は、これまで環境観測が希薄であった黒潮の南側再循環域において乱流強度およびクロロフィルa濃度観測を実施した。また分析が未了の2012年度に取得したマイワシ、カタクチイワシ仔魚試料を中心に、約140個体を選定し、耳石日輪の計測を行った。これにより、2006年以降のマイワシ、カタクチイワシ仔魚の経年的な成長特性の変化、および水温・栄養塩・クロロフィルa濃度との関係が明らかとなった。環境および仔魚耳石分析データ全体の解析からは、最初期段階を経て生き残った仔魚の特性が明らかとなった。また、同化システムの出力を用いた輸送シミュレーションにより、仔魚の成長履歴に水温およびクロロフィルa濃度と一定の関係があることが示唆された。これらの知見を用いた初期生残過程モデルでは、環境変動が生残率を大きく増幅しており、加入量変動機構の解明につながる重要な知見となった。
25年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2014 2013
すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 5件) 学会発表 (6件) (うち招待講演 2件) 図書 (2件)
Progress in Oceanography
巻: 印刷中 ページ: 印刷中
10.1016/j.pocean.2014.04.014
Journal of Oceanography
10.1007/s10872-014-0225-9
Fisheries Oceanography
巻: 22 ページ: 509-522
10.1111/fog.12041
Geophysical Research Letters
巻: 40 ページ: 3123-3127
10.1002/grl.50613
Marine Ecology Progress Series
巻: 487 ページ: 217-229
10.3354/meps10201