研究課題
基盤研究(B)
大気炭素濃度の増大を減速させる可能性を有する炭化物の土壌中における動態と土壌C 蓄積への寄与の解明を目的とした。日本の各種土壌中の炭化物量を調べ、土壌Cの7~63%を占めることを見出した。炭化物が土壌に吸着するのには長時間を要するが、遊離形より安定であることが示唆された。土壌との混合培養試験から各種炭化物の半減期は25~205年と見積もられ、縮合度の高い炭素網面に富む炭化物ほど分解し難いことが分かった。縮合芳香環の量とサイズは、炭化物の生成温度が高いほど高く、材料の違いによる差はなかった。低温で調製した炭化物は光酸化も受け易いこと、圃場では炭化物はほとんど下方に移行しないことも明らかになった。
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