研究課題/領域番号 |
23310008
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
赤木 右 九州大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (80184076)
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研究分担者 |
高橋 孝三 北星学園大学, 社会福祉学部, 教授 (30244875)
佐野 弘好 九州大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (80136423)
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研究期間 (年度) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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キーワード | 生物ポンプ / ケイ藻ケイ酸殻 / 沈降粒子 / 溶解速度論 / ケイ酸金属錯体 |
研究概要 |
I)ケイ藻とその凝集体の変質過程の速度論について ベーリング海および北太平洋で採取されたトラップ試料の珪藻ケイ酸殻のXRD分析を行い、カオリン生成の速度論的な議論を行った。また、トラップ試料の珪藻ケイ酸殻中の微量元素の分析を行い、珪藻生物ポンプのデジタルアクションの観点から、生産性と変質との関係について、速度論的な考察を行い、ケイ酸殻中の微量金属元素中の濃度について推定を試みた。 II)ケイ藻の生物ポンプ効果の再評価について ベーリング海および北太平洋で採取されたトラップ試料の珪藻ケイ酸殻中の有機炭素を殻の内外を区別して分別定量した。珪藻由来の有機物は完全に分解していることを明らかにした。 III)ケイ藻ケイ酸殻中の金属元素の状態分析について ベーリング海および北太平洋で採取されたケイ酸殻中のメジャー金属元素および希土類元素の状態を放射光実験施設(高エネルギー研究所)にてX線吸収微細構造スペクトルの測定を行った。 IV) 堆積物の観測による検証について 岐阜県の層状チャート試料の採取を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
本研究の影響は、当初とは異なり、海水中のケイ酸金属錯体の発見等、学問的により重要な方向に推移しつつある。一見、達成度の低いように見えるが、実際には新発見の連鎖が起こっている。学問的に重要な課題に、興奮にかき立てられつつ、より優先的に取り組んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
今後も、重要度を尊重し、モティベーションをしっかりと保つことを推進の基本としたい。
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