独居者の安否確認のみならず元気度を知る手段として歩行運動に着目した。そこで、歩行により生じる人体電位の変化を、静電誘導電流を検出することにより非接触で検出する技術を開発した。また、被験者の歩行運動を非接触・無装着で検出可能であることを明らかにした。さらに、誘導電流が発生する理論モデルを構築し、歩行動作との対応関係を明らかにした。一方、独居者の歩行運動検出を想定し、一般家庭の家屋に歩行信号検出用のスタンドアローン型電極やワイヤレスセンサを設置することにより、被験者の歩行運動を非接触で検出することを試みた。その結果、本手法は足の引き摺り等の歩行運動の僅かな差異の検出が可能であることを明らかにした。
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