研究課題
基盤研究(B)
量的均衡遺伝子とは、2つ以上の遺伝子の発現量が互いに均衡しており、そのバランスが乱れた時に、細胞機能に異常をもたらす遺伝子のことを言う。私たちは、これまでに「遺伝子つなひき法」という実験手法を用いて、わずかに遺伝子コピー数を上げただけで細胞機能が破たんする遺伝子(量感受性遺伝子)の同定を試みてきた。本研究ではこれを進め、出芽酵母の115個の量感受性遺伝子を同定するとともに、これらのうち、13の量的均衡関係を見出した。この研究は、ゲノム上の量感受性遺伝子の組織的同定としては、あらゆる生物で初めてのことであり、複数の量的均衡遺伝子を一度に同定した初めての例である。
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