研究課題/領域番号 |
23310148
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
木越 英夫 筑波大学, 数理物質系, 教授 (90169839)
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研究分担者 |
早川 一郎 筑波大学, 数理物質系, 助教 (20375413)
北 将樹 筑波大学, 数理物質系, 准教授 (30335012)
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研究期間 (年度) |
2011-11-18 – 2014-03-31
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キーワード | アプリロニンA / ハテルマライド / ビセライド / アクチン関連タンパク質 |
研究概要 |
アプリロニンAについては、光アフィニティプローブを開発して、標的分子であるアクチン関連タンパク質2および3(Arp2, Arp3)との相互作用の詳細を検討した。その結果、これらのタンパク質はアプリロニンAに結合しているアクチンに結合しているが、アプリロニンAとは相互作用していないことがわかった。そのため、これらのタンパク質は、アプリロニンAの腫瘍細胞増殖阻害活性とは関係がないことがわかった。さらに、標的タンパク質を探索した結果、アクチンと結合したアプリロニンAに結合するタンパク質を発見した。現在は、このタンパク質の同定と機能解析を行っている。 ハテルマライド類については、その天然誘導体であるビセライドの基本骨格を構築し、その合成経路を確立した。さらに、特に不安定な誘導体であるビセライドEについて、その特徴的な部分構造を構築する方法と、その反応性を明らかにした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
アプリロニンAについては、新たな標的タンパク質を発見することができており、今後の研究を展開するために重要な知見が得られている。ハテルマライド・ビセライドについては、全合成が最終段階に達している。
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今後の研究の推進方策 |
ほぼ予定通り進行しており、今後もこれまでのように研究を進めていけば、研究目標が達成できると考えられる。
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