研究課題
本研究は、インドの社会運動を、インド民主主義の発展と関連づけて歴史的に捉え直すことを目的とした。そのため本研究では、個別のさまざまな運動についてそれぞれ異なるディシプリンにもとづいて研究を進めてきた11名をメンバーとし、各自の事例分析を基本としながら、インドの社会運動と民主主義をめぐる理論化を図った。平成25年度は、4回の研究会(インド社会運動研究会)を開催し、成果を本にまとめていくための具体的な議論を行った。また、中国・マカオで開催されたInternational Convention of Asia Scholars 8において、3つのパネルを組織し、成果の国際的発信と研究交流を行った。本研究の成果は、平成26年度中に、石坂晋哉編『インドの社会運動と民主主義』という本にまとめて刊行する予定である。本は、序論に続き、第一部「社会運動の長期的転回」と第二部「「世界最大の民主主義」の射程」の二部構成とし、11名のメンバー全員が各章を執筆する。本では全体として、インドにおける社会運動の隆盛を理解するために、ポストコロニアルという視角から、独立前後における諸運動のつながりを長期の視点から捉えるとともに、植民地主義的な認識的・制度的枠組が独立以後のインドにおける社会、政治、そして運動に与えてきた影響に注目する。とりわけ、社会集団カテゴリーの構築と、社会集団を単位とする運動の展開とが絡まり合いながら展開してきた過程を事例に即して捉える。
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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