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2011 年度 実績報告書

アジア地域における水産物グローバル化とその諸影響

研究課題

研究課題/領域番号 23310188
研究機関早稲田大学

研究代表者

村井 吉敬  早稲田大学, アジア研究機構, 教授 (40129797)

研究分担者 内海 愛子  大阪経済法科大学, アジア太平洋研究センター, 客員教授 (70203560)
福家 洋介  大東文化大学, 国際関係学部, 准教授 (80199273)
李 泳采  恵泉女学園大学, 人間社会学部, 准教授 (30460108)
砂井 紫里  早稲田大学, イスラーム地域研究機構, 研究助手 (90367152)
キーワード水産業 / 東アジア / 東南アジア / グローバル化 / 養殖漁業 / エビ / マグロ / なまこ
研究概要

本研究の主要なフィールドは東アジア、東南アジアである。本年度は主として韓国、インドネシア、台湾においてフィールド調査を行い、それぞれの地域での水産物のグローバル化に関してのデータ、資料収集、何ヵ所かの水産物市場(たとえばソウルの鷺梁津市場、ジャカルタのMuara Bru市場、シンガポールのJurong Fish Port、台北水産市場など)を実際に歩くことによって水産物グローバル化の現場を体験することができた。ただ、残念だったのは研究分担者の一人(埼玉大・藤林泰氏)が急病のため入院し、海外調査の一部(とくにフィリピン)は来年度にまわさざるを得なくなった。フィールドで成果が上がっているのは韓国で、官公庁資料をかなり集めることができ、また水産物市場もかなり歩いて掌握することができた。台湾は養殖業(とくにハタ類)の調査が順調に進んでおり、次年度には中国本土との関係も明らかにできると思われる。
日本国内では計7回にわたって研究会を実施することができた。それぞれ分担者、連携協力者の報告、関連映像作品の鑑賞、さらに講師(JICA専門家)を招聘してアフリカセネガルにおける漁業のグローバル化、インドネシアへの日本のODAによる漁業協力についての研究発表をしていただいた。代表研究者、各分担研究者の論文発表はまだ刊行されないものが多いので成果として見えにくいが今後、研究成果も夢実に上がっていくと思われる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究分担者の一人が病気入院という不測の事態に陥り、分担者を外れたが、それ以外物理的な困難は生じていない、海外・国内のフィールド調査、国内における研究会はほぼ予定通りに実施されてきた。また研究成果は学会発表、研究会発表、論文・エッセイ刊行などいずれをとってもほぼ順調であると判断できる。

今後の研究の推進方策

初年度病気で分桓研究者が1名外れたが本年度は復帰できるので研究体制に心配はない。2年度目は初年度に続き海外調査を主要な活動とする。とくに中国、フィリピン、タイの調査を重視する。国内での研究会も今まで同様力を入れる。2年度目はとくに水産専門家を招聘した研究会の回数を増やす。最終年度には、海外調査の不足を補いつつ、データ、資料の集約、研究成果の公表に向けての理論的な検討を行う予定である。

  • 研究成果

    (23件)

すべて 2012 2011

すべて 雑誌論文 (10件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (11件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] プロパガンダと捕虜2012

    • 著者名/発表者名
      内海愛子
    • 雑誌名

      プロパガンダと捕虜

      ページ: 201-214

  • [雑誌論文] 日朝国交正常化と東北アジアの秩序変化-その決定要因と影響を中心に2012

    • 著者名/発表者名
      李泳采
    • 雑誌名

      朝鮮半島における秩序変革(慶応義塾大学出版会)

      ページ: 84-102

  • [雑誌論文] パシコムおじさんの見たスハルト開発独裁2011

    • 著者名/発表者名
      村井吉敬
    • 雑誌名

      早稲田アジアレビュー

      巻: 第10号 ページ: 42-47

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 政官財ODAから地球市民による民際協力へ2011

    • 著者名/発表者名
      村井吉敬
    • 雑誌名

      脱「国際協力」(藤岡美枝子・越田清和・中野憲志編、新評論)

      ページ: 37-61

  • [雑誌論文] 漁業のグローバル化とアジア諸国の社会経済変容について-中国、インドネシアを中心として-2011

    • 著者名/発表者名
      村井吉敬・砂井紫里
    • 雑誌名

      三井住友銀行国際協力財団平成22年度発展途上国関連調査・研究助成金最終報告書

      ページ: 1-33

  • [雑誌論文] ローカルからグローバルへ:地球環境を守るための私達の役割とは2011

    • 著者名/発表者名
      村井吉敬
    • 雑誌名

      ボランティア学研究

      巻: 第11号 ページ: 7-19

  • [雑誌論文] 人物コラム李鶴来2011

    • 著者名/発表者名
      内海愛子
    • 雑誌名

      東アジア近現代通史10和解と協力の未来へ(和田春樹・後藤乾一他編)(岩波書店)

      ページ: 398-399

  • [雑誌論文] 女性労働者キム・ジンスクのクレーン上の闘いと『希望バス』-新自由主義に抵抗する韓国2011

    • 著者名/発表者名
      李泳采
    • 雑誌名

      女性労働者キム・ジンスクのクレーン上の闘いと『希望バス』-新自由主義に抵抗する韓国

      巻: 822 ページ: 256-264

  • [雑誌論文] 帝国と植民地における不均衡残存記録の構造と植民地支配の特徴-朝鮮総督府の山林資源記録を中心に2011

    • 著者名/発表者名
      金慶南
    • 雑誌名

      アーカイブズ学研究

      巻: 第15号 ページ: 61-88

  • [雑誌論文] 戦時体制期における近代都市釜山開発の植民地的特性2011

    • 著者名/発表者名
      金慶南
    • 雑誌名

      戦時体制期における近代都市釜山開発の植民地的特性

      巻: 18巻1号 ページ: 77-102

    • 査読あり
  • [学会発表] 環境アーカイブズへの期待-アジアの環境問題と日本の環境アーカイブズ-2011

    • 著者名/発表者名
      村井吉敬
    • 学会等名
      法政大学サステイナビリティ研究教育機構環境アーカイブズプロジェクト資料公開室オープン記念シンポジウム
    • 発表場所
      法政大学多摩キャンパス(東京都)(招待講演)
    • 年月日
      2011-12-16
  • [学会発表] 環境アーカイブズの現状と課題2011

    • 著者名/発表者名
      金慶南
    • 学会等名
      環境アーカイブズ資料公開室オープン記念シンポジウム(法政大学サステイナビリティ研究教育機構)
    • 発表場所
      法政大学多摩キャンパス(東京都)
    • 年月日
      2011-12-16
  • [学会発表] 東南アジアの漁港と水産物の『グローバル化』2011

    • 著者名/発表者名
      福家洋介
    • 学会等名
      科研費研究会
    • 発表場所
      早稲田大学(東京都)
    • 年月日
      2011-12-09
  • [学会発表] ハタ類について2011

    • 著者名/発表者名
      砂井紫里
    • 学会等名
      科研費研究会
    • 発表場所
      早稲田大学(東京都)
    • 年月日
      2011-12-09
  • [学会発表] インドネシアの森と大地と海の変貌と私たち2011

    • 著者名/発表者名
      福家洋介
    • 学会等名
      富士見市民大学
    • 発表場所
      鶴瀬公民館(埼玉県)(招待講演)
    • 年月日
      2011-11-19
  • [学会発表] ミョルチに始まる韓国水産業探索2011

    • 著者名/発表者名
      村井吉敬
    • 学会等名
      科研費研究会
    • 発表場所
      早稲田大学(東京都)
    • 年月日
      2011-11-04
  • [学会発表] 韓国水産業関係資料の状況-ミョルチを中心に2011

    • 著者名/発表者名
      金慶南
    • 学会等名
      科研費研究会
    • 発表場所
      早稲田大学(東京都)
    • 年月日
      2011-11-04
  • [学会発表] ジャワの朝鮮人軍属2011

    • 著者名/発表者名
      内海愛子
    • 学会等名
      韓国東南アジア学会・京都大学東南アジアセンター
    • 発表場所
      京都大学東南アジアセンター(招待講演)
    • 年月日
      2011-10-29
  • [学会発表] 長崎とイワシの缶詰に関する報告2011

    • 著者名/発表者名
      内海愛子
    • 学会等名
      科研費研究会
    • 発表場所
      早稲田大学(東京都)
    • 年月日
      2011-09-30
  • [学会発表] 日韓間のface to faceを通じた歴史和解に向けて:-殖民地支配と戦争裁判2011

    • 著者名/発表者名
      内海愛子
    • 学会等名
      韓国・第4回歴史NGO大会International NGO History Forum for Peace in East Asia
    • 発表場所
      ソウル(韓国)(招待講演)
    • 年月日
      2011-08-21
  • [学会発表] 台湾の水産業と市場2011

    • 著者名/発表者名
      砂井紫里
    • 学会等名
      台湾の水産業と市場
    • 発表場所
      早稲田大学(東京都)
    • 年月日
      2011-07-11
  • [図書] 差別語不快語2012

    • 著者名/発表者名
      内海愛子・上村英明監修, 小林健治著
    • 総ページ数
      269
    • 出版者
      人間出版
  • [図書] 3・11後の日本とアジア:震災から見えてきたもの2012

    • 著者名/発表者名
      村井吉敬, ほか(共著)
    • 総ページ数
      248
    • 出版者
      めこん

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公開日: 2013-06-26  

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