研究課題/領域番号 |
23310190
|
研究機関 | 大阪学院大学 |
研究代表者 |
渡辺 千香子 大阪学院大学, 国際学部, 准教授 (40290233)
|
研究分担者 |
辻 彰洋 独立行政法人国立科学博物館, その他部局等, その他 (40356267)
内田 悦生 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (40185020)
本郷 一美 総合研究大学院大学, その他の研究科, 准教授 (20303919)
|
研究期間 (年度) |
2011-04-01 – 2015-03-31
|
キーワード | メソポタミア / 国際研究者交流 / イラク:イギリス:オーストリア / 古環境 / 粘土板 / 塩害 / 珪藻 / 砂漠化 |
研究概要 |
本年度は、これまでの研究成果を公表するため、筑波大学と共催で国際シンポジウム(公開)を企画した。イラク人考古学者3名ならびに英国から1名を招聘するために打合せ会議を4・5・9月に行ない、10月24日(東京)ならびに26日(京都)の国際シンポジウム「クルド自治区(イラク共和国)における近年の考古学的調査」を実現させた。この会議は、近年のイラク・クルド自治区における考古調査について日本の研究者に最新情報を共有する機会を提供した点で意義深い。 4月末~5月初旬には研究代表者がロンドンに赴き、大英博物館収蔵の粘土板を使って行なう化学分析について、博物館科学部門に調査許可の要請を行なった。またロンドンの研究協力者らと本研究の今後の方針について意見交換した。これまでの調査で明らかになった課題の克服に向け、新たな視角からのアプローチを探るため、ロンドン大学の同位体分析研究所(ロイヤル・ホロウェイ校)を訪れ、将来の共同研究について討議した。大英博物館の粘土板化学分析については、調査許可が6月におりたのを受けて分担研究者が学生2名とともにロンドンに赴き、北メソポタミアの遺跡から出土した粘土板105点について分析を行なった(11月)。 ウィーン大学と共同で行なっている文献研究では、連携研究者を派遣して古代の塩害に言及する文献の調査を行なった(8月)。またこの機会に、英国・ドイツ・オーストリアの専門家5名をウィーンに招聘し、ワークショップ「Clay, Tablets and Salinisation in Mesopotamia」(ウィーン大学共催:8月15日)を開催した。 この他、研究メンバーによる研究会を6月(東京)と2月(京都)の2回開催し、これまでに行なった研究報告ならびに今後の方針について意見交換した。研究活動の内容を広く一般に公表するため、ニュースレター4号を発行し、HPを更新した。
|
現在までの達成度 (区分) |
理由
25年度が最終年度であるため、記入しない。
|
今後の研究の推進方策 |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
|