研究課題/領域番号 |
23320004
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
高橋 隆雄 熊本大学, 社会文化科学研究科, 教授 (00145278)
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研究分担者 |
O・K Lai 関西学院大学, 総合政策学部, 教授 (40309406)
GHOTBI Nader 立命館アジア太平洋大学, 公私立大学の部局等, 教授 (40378526)
浅井 篤 熊本大学, その他の研究科, 教授 (80283612)
稲葉 一人 中京大学, 法務研究科, 教授 (80309400)
藤井 可 佐賀大学, 医学部, その他 (80576819)
児玉 正幸 鹿屋体育大学, その他部局等, 教授 (90183342)
DARRYL・R Macer 熊本大学, 社会文化科学研究科, その他 (90467994)
位田 隆一 同志社大学, その他の研究科, 教授 (40127543)
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研究期間 (年度) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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キーワード | 生命倫理 / 三層構造 / 日本の生命倫理 |
研究概要 |
本研究はアジア諸国の生命倫理の実践と理論の連関する仕方を、三層構造分析によって解明することをめざしている。分析の方法は、(1)医療や生命科学の現場での判断や医療実践の現状、(2)医療や生命科学の現場に指針を与える具体的原理、(3)具体的原理の根拠となる基礎的概念や原理、という「三層」の関係を体系的に探るものである。H24年度は、H23年度の全体テーマ「終末期医療」に続き、「生殖医療」の領域に三層構造分析を適用した。具体的には、中国、韓国、イラン、インド、タイ、パキスタン、フィリピン、ロシア、バングラデシュの生命倫理研究者による調査研究と、それらと連携して法的観点や普遍的原理の観点等を分担する日本人研究者による研究を実施した。これらは9月の全体会議で進捗状況等が検討された。H24年12月10日(日)熊本大学において、研究分担者と協力者が一堂に会する科研費研究国際セミナーを開催し、各国の研究者がそれぞれの研究成果を発表した。その発表内容は論文化されEubios Journal of Asian and International Bioethics に掲載される予定である。本研究は、普遍的視点とローカルな視点の両者を不可欠とする生命倫理研究にとってきわめて大きな意義を有している。特に、普遍的原理を両側から挟む、具体的で文化的・ローカルレベルと、普遍的原理の基礎にある抽象的あるいは宗教的レベルとの親密な関係の究明は、応用倫理一般の研究にとっても有意義である。このことは今年度の研究でも再確認され、たとえば生殖医療がアジア諸国にもそれぞれの文化的宗教的背景のもとに普及していること、また、イスラム諸国の間でも生殖医療への規制にきわめて大きな相違がみられること等を見出すことができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究計画に沿って、H23年度の終末期医療に続いてアジア諸国の生殖医療の構造の把握がなされた。また、台湾を調査対象とする研究分担者を当人の事情により欠くに至ったが、バングラデシュの研究協力者を新たに加えることで、イスラム圏の調査研究の幅を広げることができた。
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今後の研究の推進方策 |
研究の最終年度に当たるため、これまでの研究の集大成をめざして研究分担者を集めての全体会議などをより充実させる必要がある。
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