研究課題/領域番号 |
23320022
|
研究機関 | 佛教大学 |
研究代表者 |
大谷 栄一 佛教大学, 社会学部, 准教授 (70385962)
|
研究分担者 |
岡田 正彦 天理大学, 人間学部, 教授 (00309519)
谷川 穣 京都大学, 文学研究科, 准教授 (10362401)
高橋 原 東北大学, 文学研究科, 准教授 (30451777)
藤本 頼生 國學院大學, 神道文化学部, 講師 (30612163)
江島 尚俊 大正大学, 綜合仏教研究所, 研究員 (80569913)
吉永 進一 舞鶴工業高等専門学校, 人文科学部門, 准教授 (90271600)
引野 亨輔 福山大学, 人間文化学部, 准教授 (90389065)
岩田 真美 龍谷大学, 文学部, 講師 (90610642)
|
研究期間 (年度) |
2011-04-01 – 2015-03-31
|
キーワード | 近代日本宗教史 / 近代宗教 / アーカイヴ / 明治仏教 / 神智学 |
研究概要 |
2012度は、2012年9月1~2日に金沢市文化ホールで、2013年2月10~11日に龍谷大学大宮学舎でそれぞれ研究会を開催し、共同研究メンバー(研究分担者、研究協力者)による研究発表と、研究分担者による作業報告を行った。 今年度の主な成果は、宗教雑誌(仏教、神道)の目次データベースの作成に着手したことである。仏教系として、浄土宗の『宗粋』、通宗派の『教学論集』、曹洞宗第二中学林の『教友会雑誌』、浄土宗の『能潤会雑誌』、天台宗の『四明余霞』、通宗派の『令知会雑』、通宗派の『東亜之光』、浄土宗の『信仰界』、真宗本願寺派の『教界時事』、真宗大谷派の『教界時言』、真宗高倉大学寮貫練会の『貫練会報』『貫練叢誌』『貫練』、神道系として、『東京府神職會会報』『東神』『埼玉縣神職会会報』『岡山縣神職會会報』について作業を行い、データを蓄積した。 また、広島県蒲刈島の真宗寺院弘願寺での蔵書調査、島地黙雷らが住職を務めた寺院の史料調査、高輪仏教大学や女子文芸学舎を対象とした明治期の宗門系大学や仏教青年運動に関する史料や雑誌の収集、全国各地に残る「須弥山儀」及び「仏暦」の所在調査、大阪府高槻市の正徳寺の宇津木二秀資料の調査、西本願寺開教師・二十二鉄鎧の資料調査も実施した。 くわえて、研究代表者、研究分担者がアメリカの南カリフォルニア大学日本宗教文化研究所、アイルランドのコーク大学、イギリスのロンドン大学で研究発表し、海外の研究者と情報交換し、国際的な研究ネットワークを構築した。また、日本宗教学会第71回学術大会でパネル「宗教史研究のフィールドワーク論」を開催し、本共同研究の中間報告を行った。 研究成果も多く、近世・近代仏教史、近現代神道研究、宗教教育研究を中心とする雑誌論文12件・著作5件を刊行し、着実に研究実績を積み重ねることができた。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
宗教雑誌(仏教、神道)の目次データベースの作成を行う「近代宗教関係資料の収集」調査班、近世・近代の仏教系出版文化を調査・研究する「近代宗教の出版文化」調査班、国際的な仏教ネットワークについて調査・研究する付随的テーマの調査班がそれぞれ確実に作業を進めている。
|
今後の研究の推進方策 |
今後、仏教系・神道系の近代宗教雑誌の目次データベースの作成を中心に、新たにキリスト教系雑誌の調査・研究を進めるとともに、近世・近代の仏教系出版文化の調査・研究、国際的な仏教ネットワークの調査・研究に取り組むことで、「近代日本宗教に関する一次資料のアーカイヴ」の構築に取り組む予定である。
|