研究課題/領域番号 |
23320022
|
研究機関 | 佛教大学 |
研究代表者 |
大谷 栄一 佛教大学, 社会学部, 准教授 (70385962)
|
研究分担者 |
岩田 真美 龍谷大学, 文学部, 講師 (90610642)
江島 尚俊 大正大学, 綜合仏教研究所, 研究員 (80569913)
岡田 正彦 天理大学, 人間学部, 教授 (00309519)
高橋 原 東北大学, 文学研究科, 准教授 (30451777)
谷川 穣 京都大学, 文学研究科, 准教授 (10362401)
引野 亨輔 千葉大学, 文学部, 准教授 (90389065)
藤本 頼生 國學院大學, 神道文化学部, 准教授 (30612163)
吉永 進一 舞鶴工業高等専門学校, 人文科学部門, 准教授 (90271600)
星野 靖二 國學院大學, 研究開発推進機構, 准教授 (50453551)
|
研究期間 (年度) |
2011-04-01 – 2015-03-31
|
キーワード | 近代日本宗教史 / 近代宗教 / アーカイヴ / 出版文化 / 明治仏教 / 神智学 |
研究概要 |
2013度は、2013年8月24~25日に千葉大学で、2014年2月8~9日に龍谷大学大宮学舎でそれぞれ研究会を開催し、研究分担者とゲストスピーカーによる研究発表と研究分担者による作業報告を行った。 今年度の主な成果は、昨年度に続き、宗教雑誌(仏教、神道)の目次データベースの作成を行ったことである。仏教系として『警世新報』『警世』『諸宗説教案内誌』『栽培経済問答新誌』『四明余霞』『教学論集』『令知会雑誌』『高輪学報』『宗粋雑誌』、神道系として『東京府神職会会報』『東神』『愛知県神職会会報』『岡山県神職会会報』『青森県神職会会報』『福岡県神職会会報』について作業を行い、データの蓄積を図った。 また、全国各地での史料調査も進めた。広島県蒲刈島の真宗寺院弘願寺での蔵書調査、島地黙雷らが住職を務めた寺院の史料調査、高輪仏教大学や女子文芸学舎を対象とした明治期の本願寺派の国際派人脈や仏教青年運動に関する史料や雑誌の収集、宗門系大学内の宗学研究室において発行されていた学術雑誌の史料調査、全国各地に残る「須弥山儀」及び「仏暦」の所在調査、大阪府高槻市の正徳寺の宇津木二秀史料の調査、西本願寺開教師・二十二鉄鎧の史料調査、キリスト教メディアの書誌目録情報の収集・整理を実施した。 今年度も研究代表者、研究分担者2名が海外(中国・上海の玉佛禅寺、アメリカのデューク大学)で研究成果を発表し、国際的な研究ネットワークを広げることができた。 なお、調査・研究の中間報告として、日本宗教学会第72回学術大会でパネル「雑誌メディアからみた近代宗教史」を企画するとともに、パネル「近代日本仏教史のターニング・ポイント」に研究分担者が登壇した。 研究成果としては、近世・近代・現代仏教史、近現代神道研究、大学と宗教に関する雑誌論文6件・著作12件を公刊することができた。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
「近代宗教関係資料の収集」調査班(宗教雑誌の目次データベースの作成)、「近代宗教の出版文化」調査班(近世・近代の仏教系、キリスト教系出版文化の調査・研究)、付随的テーマの調査班(国際的な仏教ネットワーク、大学と宗教に関する調査・研究)がそれぞれ調査・研究に取り組んでいる。
|
今後の研究の推進方策 |
最終年度は、最終成果として、(1)雑誌所在データベースと目次データベースのインターネット公開、(2)目次DBデータの公共図書館への寄贈、(3)雑誌所在DBと目次DBの冊子発行、(4)近代仏教史のハンドブック(『近代仏教スタディーズ(仮題)』)の刊行を予定している。
|