研究課題/領域番号 |
23320024
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
高坂 史朗 大阪市立大学, 大学院・文学研究科, 教授 (20170178)
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研究分担者 |
野崎 充彦 大阪市立大学, 大学院・文学研究科, 教授 (90244623)
李 暁東 島根県立大学, 総合政策学部, 教授 (10405475)
川島 一穂 大阪芸術大学, 短期大学部, 教授 (30310717)
鈴木 伸太郎 近畿大学, 総合社会学部, 教授 (40247953)
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キーワード | 東アジア共同体 / 東アジア思想史 / 西洋思想 / 日本 / 中国 / 韓国 / 台湾 / 歴史的変遷 |
研究概要 |
研究課題「「東アジア共同体」という概念の歴史的変遷と思想的葛藤」の研究活動のために「東アジア研究会」を6回行った。 第1回4月25日高坂史朗「東アジアと西洋思想」(大阪市大アジア都市文化学) 第2回7月2日柳生真「19世紀朝鮮の実学者崔漢綺の気学的人間観と世界観」および読書会李光来著「韓国の西洋思想受容史」御茶の水書房(大阪市大・文化交流センター) 第3回9月30日李暁東「近代中国の立憲政治観の性格」読書会譚嗣同の「仁と学」他(大阪市大・文化交流センター) 第4回11月5日島根県立大学主催西周シンポジウム「西周という"宝"」(津和野町・森鴎外記念館)李暁東が主宰する。東アジア研究会は共催する。 第5回12月14日講演会「東北アジアの歴史地図から見る」講師:金裕哲(キムユチョル)延世大学校教授(大阪市立大学アジア都市文化学) 第6回2月10日呉光輝「中国の知識人の東アジアという概念」(大阪市大・文化交流センター) また「東アジア」に関する調査研究のために高坂史朗は韓国、中国・北京、台湾、オーストリア・ルーマニアに、野崎充彦は中国・北京、韓国に、李暁東は中国・北京に海外出張を行い当地の研究者と研究交流を行うとともに、講演・学会発表も行った。さらにそれぞれの研究分担者の所属機関に研究備品図書等を備え、今後の研究に資することとした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
6回の研究会を通して「東アジア」のさまざまな問題点が浮き彫りとなっている。中国・韓国・台湾の各地域との連携活動も活発化しており、順調な進展と評価し得るであろう。
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今後の研究の推進方策 |
中国-日本、韓国-日本、台湾-日本という2国間の個別的問題考察から、全体としての「東アジア」の問題および相互作用による問題抽出を行うことが肝要であろう。具体的には東アジアの文化基体である儒教・仏教などの伝統的な思想比較に加えて、グローバル化に直面する情報の自由と文化的アイデンティティの相互現象を考察する。
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