研究課題
1、ワークショップの開催 フィリップ・ブルーム氏(インディアナ大学)を迎え、東京大学東洋文化研究所でシンポジウム「南宋時代仏教絵画の諸問題」を開催(1月6日)し、ブルーム氏と井手が発表を行い、また「南宋における仏教絵画をめぐる場―寧波と杭州、宮廷と民間、寺院と儀礼・信仰―」と題し、参会者で議論した。2、国際的な場における研究成果の公表 井手と板倉は、韓国東国大学校で開催された国際シンポジム(6月21日)で、周縁における中国の規範的な文化の受容とその伝播について発表したほか、井手は、ベルリン自由大学主催の国際シンポジウム(6月27日)で南宋涅槃図の変容について発表、またスタンフォード大学(2月27日、3月13日、3月17日)とケンタッキー大学(3月6日)、シンシナティ美術館(3月8日)で、南宋仏画の諸問題と東アジア地域における受容の様相について講演を行った。板倉は、上海復旦大学文史研究院にて開催の夏セミナー(6月26日)で、東アジアの観点から仏画を含めた中国の規範的な絵画の伝播と受容の問題を議論し、塚本は、シカゴで開催された美術史学会CAA(2月12日)で、禅月羅漢の江戸時代における受容について発表した。3、個々の研究分担者の調査研究 井手・谷口は、大徳寺伝来五百羅漢図について継続的に研究をすすめ、その成果を『大徳寺伝来五百羅漢図』としてまとめ、2014年5月に出版する予定(京都・思文閣出版)。谷口は、宋代仏画の金光明懺法本尊画像について、その日本における受容の観点から、研究成果を公にした。板倉は、南宋の宮廷画壇の画家と都杭州の禅林との研究をまとめた。塚本は、宋代の宮廷コレクションにおける仏教の聖遺物等の意味を探り、また東京国立博物館が所蔵する中国絵画模本の調査を中心に、南宋仏画の規範性の検証を行い、研究論文として公にした。
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Between East and West: Reproductions in Art, Proceedings of the 2013 CIHA Colloquium in Naruto, Japan
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大徳寺伝来五百羅漢図
巻: ― ページ: 268-283
巻: ― ページ: 290-295
仏教美術論集5 機能論―つくる・つかう・つたえる
巻: ― ページ: 372-397
BI
巻: 7 ページ: 35-48
巻: ― ページ: 13-27
日本學
巻: 37 ページ: 47-74
『シリーズ大乗仏教10 大乗仏教のアジア』
巻: ― ページ: 191-215
典藏古美術
巻: 248 ページ: 162-169
http://www.ioc.u-tokyo.ac.jp/news/news.php?id=TueJan141003302014